研究課題/領域番号 |
10157214
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森本 英樹 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (20029474)
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研究分担者 |
宮崎 源太郎 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (50166146)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ヘモグロビン / X線結晶解析 / 脊椎動物 / 無脊椎動物 / 分岐点 / cDNA / 軟骨魚類 / 分子進化 |
研究概要 |
1) 引き続き、脊椎動物の系統樹の分岐点のまわりで、Hb(ヘモグロビン)の立体構造と機能の変化を見るために使うHbとして、硬骨魚類のクロマグロ、軟骨魚類のアカエイとシロザメ、脊椎動物と無脊椎動物の中間的存在である円口類の日本産のカワヤツメウナギ、Hbを持つ無脊椎動物で脊椎動物に最も近い棘皮動物のシロナマコからHbを取り、常時使用できる状態を維持した。一部他の研究室へも提供した。 2) アカエイHbのCO結合型と配位子非結合型の結晶のX線結晶解析の精密化を完了した。ヒトのHbと立体構造を比較すると、構造上硬骨魚類Hbより更に離れていることがわかった。結果を「タンパク質立体構造の構築原理」ワークショップのポスターで発表し、論文を投稿中。 3) アカエイHbに続いて、シロザメHb、クロマグロHb、ヤツメウナギHb、クロマグロβ鎖の4量体のCO結合型と配位子非結合型型のX線結晶解析は、すべて構造が解けており、それぞれデータの質を更に改善し、構造を精密化する段階に入っている。 4) クロマグロHbをα鎖とβ鎖に分離する方法を確立した。また、構成するすべてのグロビン(α鎖4本とβ鎖1本)のcDNAの塩基配列を決定した。単離β鎖の酸素平衡曲線にボーア効果を確認した。 5) ヤツメウナギHbのcDNAを発現させたが、活性あるタンパクにfoldingできていない。 6) シロナマコHbの3種のグロビンのcDNAの塩基配列をほぼ完全に決定し、その一本を発現系に組み込み、発現foldingすることができた。
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