研究課題/領域番号 |
10160201
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山下 正兼 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30202378)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 卵成熟 / 減数分裂 / サイクリンB / 翻訳制御 / Pumilio / mRNAマスキング / MPF |
研究概要 |
本研究は卵成熟における減数分裂再開の分子機構の解明を目的とし、以下の2点について調べた。 1) サイクリンBmRNA翻訳開始機構 卵成熟において減数分裂再開を誘起する最終因子である卵成熟促進因子(MPF)の形成・活性化には、その調節サブユニットであるサイクリンBmRNAのマスキングとその解除が関わる。ショウジョウバエや線虫でmRNAのマスキングに関与すると考えられているPumilioのキンギョとアフリカツメガエルホモログのcDNAクローニングを行い、単クローン抗体を作製した。得られた抗体を用いたウエスタンブロッティング解析により、アフリカツメガエル未成熟卵には150kDaのPumilio蛋白質が存在することが明らかにされ、本蛋白質の存在が脊椎動物において初めて確認された。さらに、ツメガエルサイクリンB1mRNAアフィニティークロマトグラフィーにより、Pumilio蛋白質はサイクリンBmRNAの3'非翻訳領域に特異的に結合する能力を有することが示され、この蛋白質がサイクリンBmRNA翻訳制御に関わる有力な候補であると判断された。 2) サイクリンBサブタイプの卵成熟における機能分担 アカガエル未成熟卵には不活性型MPF(pre-MPF)がないため、未だ不明のサイクリンBサブタイプの機能分担を探る絶好の実験系を提供する。これを利用して、サイクリンB1とB2の機能分担を解析した。成熟卵でのサイクリンB1及びB2蛋白質の局在を免疫組織化学法で調べた結果、サイクリンBlは卵細胞質全体に分布するのに対し、サイクリンB2は染色体及びその周辺に局在することがわかった。これらサブタイプの細胞内局在の違いは機能差を反映していると考えられる。現在、mRNAやアンチセンスRNAの注射によりどちらかのサブタイプのみを発現させた卵母細胞の詳細な解析を進めている。
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