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減数分裂に特異的なRNAスプライシング

研究課題

研究課題/領域番号 10160217
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関大阪市立大学

研究代表者

下田 親  大阪市立大学, 理学部, 教授 (80047290)

研究分担者 中村 太郎  大阪市立大学, 理学部, 助手 (30291082)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード減数分裂 / スプライシング / 胞子形成 / 分裂酵母
研究概要

1. mes1遺伝子のmRNA前駆体分子内のスプライシング調節配列(シス因子)の同定:5'エクソン内のシス因子の領域を決定した。5'エクソン(約330ヌクレオチド)のほぼすべてを欠失させるとスプライシングは構成的になった。ところが3'側210ヌクレオチドを残すとスプライシングが起こらなくなった。このことより、5'エクソン上には正因子と負因子が5'から3'の向きにタンデムに並んでいるモデルが推定された。
2. mes1遺伝子の減数分裂特異的なスプライシングに関与する新規遺伝子の同定:mes1遺伝子のmRNAスプライシングに特異的に関与するmsd2遺伝子のクローニングを試みた。その結果、msd2変異を相補する遺伝子が取得された。本遺伝子を破壊すると栄養増殖は正常であるが、減数分裂と胞子形成が欠損した。破壊遺伝子とmsd2変異遺伝子との遺伝解析を行ったところ、単離した遺伝子はmsd2遺伝子そのものではなく、マルチコピーサプレッサーであることが判明した。この新規遺伝子をspo21遺伝子と命名した。spo21遺伝子産物は5個の膜貫通ドメインをもつ702アミノ酸からなる新規タンパク質で、出芽酵母にもホモログが存在した。spo21遺伝子の転写は栄養増殖時にも低レベルで見られるが、減数分裂過程で増加する傾向が見られた。spo21変異株でのmes1のスプライシング効率を検討したところ、顕著に低下することがわかり,spo21遺伝子産物がRNAスプライシングにかかわることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Maekawa,H.Shimoda,C.et al.: "The Ste16 WD-repeat protein regulates cell-cycle progression under starvation through the Rum 1 protein in Schizosaccharomyces pombe." Current Genetics. 33. 29-37 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Horie,S.Shimoda,C.et al.: "The Schizosaccharomyces pombe mei4+ gene encodes a meiosis-specific transcription factor containing a forkhead DNA-binding domain." Molecular and cellular Biology. 18(4). 2118-2129 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Kitamura,K.Shimoda,C.et al.: "The fission yeast ste9 gene encodes a novel regulator of the G1-phase which is necessary for degradation of the mitotic B-cyclin during G1-phase." Molecular Biology of the Cell. 9. 1065-1080 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 下田 親 他: "酵母ラボマニュアル(山本正幸・大矢禎一共編)" シュプリンガー・フェアラーク東京, 364 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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