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性腺形成を支える遺伝子発現カスケードの解明

研究課題

研究課題/領域番号 10160219
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

諸橋 憲一郎  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (30183114)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードAd4BP / SF-1 / Dax-1 / 核内レセプター / 転写因子 / 生殖腺 / 性分化 / 副腎皮質 / ステロイドホルモン
研究概要

本研究は生殖腺や副腎皮質などのステロイドホルモン産生組織の形成機構を明らかにすることを目的に行われた。主に核内レセプター型転写因子であるAd4BP/SF-1とDax-1の相互関係を明らかにすることに主眼をおいた。結果として、Dax-1遺伝子の転写がAd4BP/SF-1によって活性化されることが明らかになった。またこの活性化がDax-1遺伝子上に存在するAd4配列によるものであることが証明された。しかしながらこれらの結果はin vitro系で得られたものであったため、このような調節が生体内で機能していることを示すことが重要であると思われた。そこでAd4BP/SF-1遺伝子のハクアウトマウスを用い、Dax-1の発現を調べたところ脳下垂体と視床下部における発現は消失していた。この結果は生体内においてもAd4BP/SF-1はDax-1遺伝子の主要な転写因子として機能していることを示すものであった。
一方、Dax-1はAd4BP/SF-1の転写活性に対し抑制的に働くことをP450SCCとP45011β遺伝子を用い明らかにしてきた。従って、Ad4BP/SF-1はステロイドホルモン産生に不可欠な遺伝子の転写を活性化するとともに、自らの転写抑制因子の転写を活性化していることになる。このような調節系は微妙な転写調節を可能にするものであると推測される。生体内においてAd4BP/SF-1により発現調節を受ける遺伝子はいずれも組織の特異性を規定するものが多く、その発現量は精密に調節される必要がある。Ad4BP/SF-1とDax-1による一見複雑とも思われる調節系が、このような精密な調節を可能にしているものと思われる。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Morohashi,et al: "Structual and Functional Abnormalities in the Spleen of mFtz-F1 Gene Disrupted Mouse." Blood. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] K.Morohashi: "Gonadal and Extragonadal Functions of Ad4BP/SF-1-Developmental Aspects." Trends in Endocrinol.Metab.(1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] M.Nomura,et al: "Adrenocortical and Gonadal Expression of the Mammalian Ftz-F1 Gene Encoding Ad4BP/SF-1 is Independent of Pituitary Control." J.Biochem.124. 217-224 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] K.Kawano,et al: "Molecular Cloning and Expression of the SF-1/Ad4BP Gene in the Frog,Rana rugosa." Gene. 222. 169-176 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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