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カイコ食道下体の分泌機能動態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10161201
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関岩手大学

研究代表者

佐藤 行洋  岩手大学, 農学部, 助教授 (60222022)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードカイコ / 食道下体 / 分泌機能 / 特異的タンパク質
研究概要

食道下体には食道下体細胞と脂肪体細胞の2種類の細胞が混在していて,食道下体細胞だけを材料として用いることは困難である。そこで,食道下体と脂肪体の水溶性タンパク質をそれぞれ回収し,トリシンSDS-電気泳動とHPLCを用いて解析した。タンパク質の泳動パターンおよび溶離パターンをそれぞれ比較した。トリシンSDS-電気泳動の結果,14.8kDaと27kDaの移動度に、食道下体にのみ存在するバンドを確認した。この結果から,14.8kDaと27kDaの移動度のバンドに相当するタンパク質をそれぞれ食道下体に特異的タンパク質p14.8、p27として同定した。また、このp14.8とp27は4眠期に比較的多く蓄積することが示された。HPLCの結果,脂肪体では検出されず食道下体で高く検出されるピークを得た。このピークのタンパク質構成をトリシンSDS-電気泳動で分析したところ,14.8kDaの移動度に主要なバンドを確認した。
p14.8のタンパク質のN末端アミノ酸部分配列をシークエンサーで分析した結果、p14.8のN末端アミノ酸部分配列は昆虫リゾチームと相同性が高いことがわかった。特にカイコのリゾチームとは90%の相同性があった。p14.8がカイコのリゾチームと同一の物質の場合、食道下体は脂肪体よりもリゾチームを高濃度に蓄積している器官だと推測される。今後昆虫リゾチーム様物質がなぜ食道下体に蓄積するのか,様々な分子・細胞生物学的方法を用いて解析する。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 佐藤行洋: "Morphological implication of the suboesophageal body as a secretory organ in the silkworm,Bombyx mori" J.Seric.Sci.Jpn.67(5). 367-372 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤直樹・佐藤行洋: "カイコ食道下体の特異的タンパク質p14.8の分離,精製" 東北蚕糸研究報告. 23. 10

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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