研究課題/領域番号 |
10162206
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
村上 洋太 京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (20260622)
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研究分担者 |
伊藤 嘉明 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80004612)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 転写因子 / 染色体複製 / 核マトリックス |
研究概要 |
真核紹胞において転写因子は転写だけでなくDNA複製にも直接関与していることを示す証拠が蓄積しつつある。我々は転写因子によるDNA複製の制御機構についてポリオーマウイルス(Py)及び出芽酵母をモデル系として解析を行ってきた。 1. 転写因子によるPyDNA複製の活性化と核マトリックス DNA複製や転写は、核マトリックスと呼ばれる核内の繊維状の構造上に存在する特定の構造(ファクトリー)で起こることが示されているが、核マトリックスがDNA複製や転写の制御において重要であること示す直接的な証拠はまだ乏しい。我々は転写因子PEBP2aB1が核マトリックスに局在することに着目し、転写因子PEBP2aB1の複製活性化ドメイン(RAD)が強い核マトリックス局在活性をもつこと、さらにPEBP2aB1の核マトリックスへの局在と複製の促進には強い相関があり、複製促進活性には核マトリックスへの局在が必要であることを示した。 2. 転写因子はコンテクスト依存的にDNA複製を調節する。 出芽酵母においてARSプラスミドの複製活性は従来、プラスミドの安定性を指標とする間接的な方法を用いて測定されてきた。我々は細胞内で復製したプラスミドDNAの量を直接はかるDpnlアッセイを出芽酵母に導入する事に成功し、この方法を用いて転写因子が複製を制御する際、複製開始点内外のコンテクストによりその活性が大きく変動することを示した。
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