研究課題/領域番号 |
10162208
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
野島 博 大阪大学, 微生物病研究会, 教授 (30156195)
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研究分担者 |
木村 真也 大阪大学, 微生物病研究所, 教務職員 (70273703)
鍋島 健太郎 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (60294120)
田中 誠司 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (50263314)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | Rfc3 / DNA複製開始 / Nik1 / 蛋白質キナーゼ / チェックポイント / Mcm蛋白質 / E2F |
研究概要 |
酵母および哺乳動物細胞を用いて真核生物におけるDNA複製複合体の分子構築とその作用機序を解明するために、以下の4つの方向から研究を進めてきた。1.分裂酵母のRfc3:我々が最近開発に成功した重差分化法という新たな技術を用いて数多くクローン化した分裂酵母の減数分裂前DNA合成開始制御に関わる遺伝子群の中に、出芽酵母のReplication Factor Cの3番目のサブユニット(Rfc3)に酷似した構造を持つ遺伝子が見つかった。その機能解析をした結果、この遺伝子はmitosisにおけるDNA複製に重要な働きをしているRfc3そのものであることが示唆された。このRfcはDNA複製のみでなく、DNA複製チェックポイントやDNA傷害チェックポイントにも密接に絡んでいることが分かったので、それらの点について詳しく解析した。2.哺乳動物細胞E2FのS期開始制御機構:哺乳動物細胞のG1/S期での転写誘導に重要な役割を果たすE2F蛋白質について、その制御機構を解析した。特にDNA複製開始制御に関わるHsMCM遺伝子の転写制御機構を詳しく解析した。3.哺乳動物のMCM/Pl蛋白質:哺乳動物細胞のDNA複製開始制御に関わる碓類のHsMcm2-7蛋白質に対して作製した抗体や、バキュロウイルス系を用いて純化したHsMCM蛋白質を用いて、免沈や電顕などによりHsMcm2-7複合体全体の構造と機能を解析した。4.出芽酵母のNiklのS期開始制御:発現がG1/S期でピークを持つ細胞周期性振動を繰り返すNIKIは、G2/M期遷移の制御のみでなく、S期開始制御も行うことを我々は新たに見出したので、その分子制御機構を詳しく解析した。
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