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プロテアーゼカスケードと血液脳関門修復機構

研究課題

研究課題/領域番号 10163202
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

深水 昭吉  筑波大学, 応用生物化学系, 助教授 (60199172)

研究分担者 粕谷 善俊  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (70221877)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードレニン / アンジオテンシノーゲン / 脳損傷 / 血液脳関門 / トランスジェニックマウス / cold injury法 / レニン・アンジオテンシン系 / ノックアウトマウス
研究概要

申請者らは,cold injury法をアンジオテンシンIIの前駆体遺伝子・アンジオテンシノーゲンの欠損マウス(Ag-KO)に応用して,凍結による脳損傷からの回復が極めて悪いがアンジオテンシンを注入することで回復することを突き止めた.そこで本研究は,レニンカスケードの血液脳関門の機能再生への関与を明らかにするために以下の2点に焦点を絞ることとした.
(1) レニン遺伝子欠損(Rn-KO)マウスの脳を用いた凍結損傷時の血液脳関門の機能修復:cold injuryをRn-KOマウスに施し,Ag-KOマウスと同じ表現型を示すかどうかを検討した.cold iniuryは,血液脳関門を広範囲かつ一過性に破綻させることにより,浮腫を誘発させるモデルである.マウスの左半球側の頭蓋上にドライアイス-メタノールを満たした真鍮製のカップを接触させることにより,大脳皮質に凍結損傷部位を作製する.静脈より染料・エバンスブルーを注入して,血管外への漏出の有無を確認し血液脳関門が破綻しているがどうがを調べた結果,野生型マウスと同様に回復した.以上から,脳損傷からの血液脳関門の回復にはアンジオテンシンは必須であるが,レニン依存的ではない経路が存在することが示唆された.今後は,レニン非依存的経路がどの様なものであるかを調べていく予定である.
(2) 新規アンジオテンシン産生経路の探索:Yeast two hybrid systemを使い,アンジオテンシノーゲンに結合する因子を探索し,レニン以外の作用酵素の同定を試みた.
1) スクリーニング用発現プラスミドの構築:Yeast two hybrid systemを用いてスクリーニングを行い,アンジオテンシノーゲンに結合する分子の同定を試みた.現在のところ,候補遺伝子のクローン化には成功していない.今後は,ライブラリーの再検討を行う予定である.

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Yoshida, E.: "Identification of N-terminal minimal transactivation domain of CBP, p300, and Caenorhabditis elegans homologues." Gene. 208. 307-314 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Kakinuma, Y.: "Impaired blood-brain barrier function in angiotensinogen-deficient mice." Nature Med. 4. 1078-1080 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Ishida, J.: "Angiotensinogen-Knockout Mice." Biochem.Biophys.Res.Commun.252. 610-616 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Nishijo, N: "Salt-sensitive aortic aneurysm and rupture in hypertesive transgenic mice that overproduce angiotensin II." Lab.Invest.78. 1059-1066 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Ohshima, T.: "Induction of apoptosis in vitro and in vivo by H-1 parvovirus infection" J.Gen.Viol.79. 3067-3071 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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