• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ブロメラインインヒビターの3次元構造解析とそれに基づく阻害剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10163205
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

田之倉 優  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60136786)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードブロメライン インヒビター / システインプロテアーゼ / インヒビター / 蛋白質工学 / 遺伝子クローニング / 発現系
研究概要

プロメライン インヒビター(BI)は、パイナップルの茎に存在する蛋白質性のシステインプロテアーゼ インヒビターである。我々はBIを単離精製し、アイソタイプVI(BI-VI)の2次元NMRスペクトルを測定解析して、溶液3次元構造を決定した。その結果、この蛋白質はβシートにより形成されるドメイン2個からなり、各ドメインは3本鎖の逆平行βシートからなることがわかった。BIのトリプシンならびにキモトリプシンに対する阻害活性を測定したところ、このインヒビターはセリンプロテアーゼ阻害活性も有することが明らかとなった。本研究では、BI-VIをタンパク質工学的に種々修飾あるいは置換して有用なインヒビターを開発することを目的として、遺伝子のクローニングと発現系の構築とを行った。
BI-VIのアミノ酸配列をもとに、BIの遺伝子をクローニングした。genomic DNAから全長がクローニングされたBI遺伝子は、重鎖、軽鎖、重鎖、軽鎖というように重鎖、軽鎖の配列が3回繰り返され、軽鎖と重鎖の間には5残基の、重鎖と軽鎖の間には19残基のアミノ酸が挿入されていることが判明した。また、この遺伝子構造からアミノペプチダーゼとカルボキシペプチダーゼの作用を考慮することにより、これまでに蛋白質として得られているすべてのBI異性体のアミノ酸配列が説明できた。この挿入配列は一般的なイントロン則には当てはまらないので、イントロンではなくBI遺伝子の1部であり、プロ配列だと考えられる。このBI遺伝子の構造に基づいて、BI-VIおよび全長BIの発現系を構築し、活性を確認した。今後、上記の目的の変異体BIの作成を目指す。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hatano,K.: "The amino acid sequences of isoforms of bromelain inhibitor from pineapple stem." J.Biochem.124(2). 457-461 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi