研究課題/領域番号 |
10163217
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
佐藤 博 金沢大学, がん研究所, 教授 (00115239)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1998年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | マトリックスメタロプロテアーゼ / 浸潤 / MT-MMP / ゼラチナーゼA / TIMP-2 |
研究概要 |
膜型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT-MMP)はヒト癌組織に高頻度に発現し、その発現レベルは癌の浸潤性、悪性度などと相関する。現在までに4種類のMT-MMPが同定されているがなかでも最初に申請者らにより同定されたMT1-MMPが最も高頻度にヒト癌組織に発現することから癌細胞の浸潤に密接に関わっていると考えられる。MT1-MMPの酵素機能としてはゼラチナーゼA活性化能と自身の細胞外基質分解活性の2つが知られている。細胞表面におけるゼラチナーゼA活性化機構をリコンビナントMT1-MMPを用いて解析したところ、ゼラチナーゼAの細胞表面への結合は細胞表面への結合は細胞表面のMT1-MMPとTIMP-2の複合体を介して起こり、このゼラチナーゼA/MT1-MMP/TIMP-2の3者複合体中のゼラチナーゼAがフリーのMT1-MMPによりプロセスされされることを見い出した。 一方、MT1-MMP発現細胞による細胞外基質分解および細胞浸潤活性を検討したところ、MT1-MMPが両活性を発揮するためには細胞表面に局在することが必須であった。したがって細胞膜貫通領域を欠失したMT1-MMP発現細胞では細胞浸潤は認められなかった。また阻害物質を用いた検討の結果、細胞浸潤にはMT1-MMPにより活性化されたゼラチナーゼAよりもむしろMT1-MMP自身の細胞外基質分解活性が重要であることが示唆された。他のMT-MMPファミリーであるMT2-MMP,MT3-MMP発現細胞では効率のよい細胞外基質分解、細胞浸潤は起こらなかった。
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