研究課題/領域番号 |
10163219
|
研究種目 |
特定領域研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
黒岡 尚徳 京都大学, 医学研究科, 助手 (00293879)
|
研究分担者 |
本庶 佑 京都大学, 医学研究科, 教授 (80090504)
|
研究期間 (年度) |
1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | Notch / processing / プロテアーゼ阻害剤 / MG132 / プロテアソーム 阻害剤 / Lactacystin / カルパイン / Delta |
研究概要 |
マウスNotch 1の細胞外領域を大部分欠失させたコンストラクト(ΔE)は、リガンド非依存的に膜貫通領域と細胞質領域の境界付近でprocessingを受けることが最近報告され、またこのprocessingはプロテアーゼ阻害剤の1つであるMG132によって阻害されることが示されている。MG132はプロテアソーム阻害剤である為、他のプロテアソーム阻害剤であるLactacystin、及びその誘導体であるclasto-Lactacystin β-lactonの効果を検討したが、ΔEのprocessingは阻害されなかった。Lactacystinはプロテアソーム特異的阻害剤であるのに対し、MG132はカルパインなど他のプロテアーゼも阻害することから、ΔEがカルパインである可能性が示唆されたが、カルパイン特異的阻害剤では効果がないことから、MG132はそれ以外のプロテアーゼを阻害している可能性が考えられる。またΔEのprocessingの程度が細胞の種類で異なるのかを検討したが、調べたすべての細胞でprocessingが認められた。Notchを発現していない細胞でもこのprocessingは認められることから、ΔEを切断するプロテアーゼはNotch蛋白質以外にも基質を持つものと考えられる。また我々は、マウスNotch 1の細胞質領域を大部分欠失させたコンストラクト(ECRAM)を安定に発現した細胞株(N6 cells)を樹立し、既に樹立済であるD10 cells(NotchリガンドであるDeltaを安定に発現した細胞株)と共培養したときにも同様にprocessingが生じ、やはりMG132によってそのprocessingを阻害されることを確認した。
|