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サイクリンBに特異的なユビキチンリガーゼの解析

研究課題

研究課題/領域番号 10163238
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京薬科大学

研究代表者

田中 弘文  東京薬科大学, 生命科学部, 助教授 (30146899)

研究分担者 安田 秀世  東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (40111554)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード哺乳動物細胞 / 細胞周期 / 分裂期 / ユビキチン / サイクリンB / 蛋白質分解
研究概要

Anaphase Promoting Complex(APC)はサイクリンBなどのM期の進行と終了に関与する蛋白質に対するユビキチンリガーゼ複合体である。APCの活性は構成成分のリン酸化や、FizzyやMAD2等の因子との結合により制御されていると考えられているが詳細は未だ明らかでない。APCとカップルするE2としてはUbcH10が機能することが知られている。我々はUbcH10と相互作用する蛋白質としてH10BHを単離し、この蛋白質がサイクリンBと結合するとともに、サイクリンBのdestruction box依存的なユビキチン化を促進することを見い出した。バキュロウイルス系で発現精製したH10BH単独でもEl,UbcH10存在下で非常に弱いながらもサイクリンBのユビキチン化が観察されるとともに、H10BH自身もユビキチン化された。一方、H10BHとサイクリンBとの結合には、H10BHのC末側が、またサイクリンBのサイクリンボックスが必要であることが明らかとなった。また、APCの構成成分とH10BHの結合について検討を行ったところ、TPR(tetratricopeptide repeats)を持つCdc27,Cdc23,Cdc16,APC7がH10BHと結合すること、しかしTPRを持たないAPC5は結合しないことが明らかとなった。さらにTPCの活性化因子として最近報告されたCdc20/FizzyとHct1/Fizzy-relatedのうちFizzy-relatedとのみH10BHが結合することも明らかとなった。また、出芽酵母のH10BHホモログについても解析を行ったところ、この遺伝子は酵母の増殖に必須であった。現在、出芽酵母のH10BHホモログの温度感受性変異株の作製を行っており、この解析により酵母におけるH10BHホモログの生理的機能を明らかにして行く予定である。これまでの結果からH10BHが新たなAPC活性化因子であることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takuma Nakajima: "Stabilization of p53 by adenovirus E1A occurs through its amino-terminal region by modification of the ubiquitin-proteasome pathway." Journal of Biological Chemistry. 273・32. 20036-20045 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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