研究課題/領域番号 |
10163248
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
桃井 隆 国立精神・神経センター, 疾病研究第5部, 室長 (40143507)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | apoptosis / Bcl-x / caspase-3 / Ced-3 / Ced-9 / neuronal development |
研究概要 |
線虫Ced-3の脊椎動物のホモローグであるカスパーゼはさまざまな細胞死の実行に関与していることが示唆されてきた。なかでもカスパーゼ3は発生過程のプログラム細胞死や神経変性疾患での神経細胞死に関与することが示唆されている。しかしながら、カスパーゼ3の活性化には、プロカスパーゼ3(p32)がp17とp12へとプロセッシングされることが必要なことから、個体切片上でのカスパーゼ3の活性化を検出することが困難であった。我々は、切断点特異的抗体を作成し、活性型カスパーゼ3(p20/17)のみを特異的に認識する抗体(活性化抗体)を作成した。活性化抗体とTUNEL法を用いることにより、神経系発達過程にみられるプログラム細胞死にはカスパーゼ3の活性化が関与していることを免疫組織学的に明らかにすることに成功した。今回、この研究を発展させ、プログラム細胞死におけるカスパーゼ3活性化の防御機構としての線虫Ced-9のホモローグであるBcl-Xの役割をBcl-Xノックアウトマウスを解析することにより明らかにすることができた。このことは線虫におけるCed-3とCed-9の関係が哺乳類のカスパーゼ3とBcl-xLの関係として進化をこえて保存されていることを示唆するものである。
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