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組換え修復系が関与するテロメア制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 10165205
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

松浦 彰  東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (10272692)

研究分担者 石川 冬木  東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (30184493)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード分裂酵母 / テロメア / 細胞周期チェックポイント / 染色体 / 反復配列 / プロテインキナーゼ
研究概要

テロメアは線状染色体の末端を構成するDNA・タンパク質複合体であり、その正常な機能の維持が染色体機能にとって必須であることが明らかになっている。我々は分裂酵母を材料に、テロメアDNA機能構造の維持機構の分子レベルでの解析を行っている。これまでに、細胞内でのDNA損傷への応答に関与するチェックポイント遺伝子のうち、実際にDNAを直接監視するディテクター分子であるrad1^+、rad17^+、そのシグナルを下流に伝えるトランスミッターとして機能するrad3^+、rad26^+がテロメア長の維持に関わっていることを示してきた。rad3^+によるシグナルは最終的にはCdc2の活性を抑制し、細胞周期の停止を導く。しかし、rad3などの変異株で見られるテロメア長の異常は細胞周期の停止によっては抑圧されない。このことからテロメア維持には細胞周期調節以外のrad3^+の標的因子が関わっていることが明らかになった。このことはrad3^+の下流で働き、Cdc2の活性を調節するプロテインキナーゼChk1^+、cds1^+を同時に破壊した株でもテロメア長が正常であることからも支持された。
rad3^+のテロメア長維持に関わる機能の解析のため、Rad3タンパク質の中央の調節ドメインにランダムな突然変異を導入し、種々の特異的アレルの単離を試みた。その結果、テロメア特異的な表現型を示すものの細胞周期チェックポイント機能が正常なアレル、Rad3のすべての機能が温度感受性を示すアレルが単離された。これらのアレルを用いることで、Rad3の機能欠損によるテロメア短縮の経時変化を検討した。その結果、短縮には約30回の分裂が必要であるが、正常な長さへの復帰は直ちにおこることを見出した。現在、これらのアレルを用い、Rad3の標的分子の単離を試みている。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yamada,M.: "Y'-Helpl.a DNA helicase encoded by the yeast subtelomeric Y'element is induced in survivors defective for telomerase." J.Biol.Chem.273. 33360-33366 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Naito,T.: "Circular chromosome formation in a fission yeast mutant defective in two ATM-homologues." Nature Genet.20. 203-206 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshida,S.: "Schizosaccharomyces pombe stt3+ is a functional homologue of Saccharomyces cerevisiae STT3 which regulates oligosaccharyltransferase activity." Yeast. (in press). (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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