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DNA修復遺伝子欠損マウスを用いた中枢ニューロン死分子機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10165211
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

畠中 寛  大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (60208519)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードアポトーシス / p53 / XPA / CSB / 小脳 / DNA鎖切断 / UV / ニューロン
研究概要

脳神経系におけるニューロンのアポトーシスは、非分裂細胞にとって、その死が置き換えがきかないことからも重要なものと考えられている。特に、疾患あるいは障害によって生じるアポトーシスは、脳神経系における機能に重大な影響を及ぼすものと考えられる。私達は分散培養した小脳顆粒細胞を用いてDNA鎖切断傷害で生じるアポトーシスに、がん抑制遺伝子p53が関わっていることを明らかにしてきた。今年度は、ヌクレオチド除去修復関連遺伝子がニューロンのアポトーシスにどのように関与するかを調べるため、ヌクレオチド除去修復機構に欠損を持つヒトの遺伝病、色素性乾皮症(Xeroderma pigmentosum:XP)やコケイン症候群(Cockayne syndrome:CS)の原因遺伝子の一つであるXPA遺伝子やCSB遺伝子を欠損したマウスの培養小脳顆粒細胞を用い、DNAに損傷を与える様々な刺激(UV,γ線,H_2O_2)が各遺伝子型ニューロンのアポトーシスに及ぼす効果を調べた。その結果、UVによるDNA損傷に対しては、XPA遺伝子および、CSB遺伝子欠損マウスともに、野生型マウスと比べ培養ニューロンにおける細胞死がより促進された。この結果はすでに報告されているXPA遺伝子と同様CSB遺伝子も、中枢神経系のヌクレオチド除去修復機構において重要な役割を持つことを示している。またXPA、CSB蛋白質の欠失によるヌクレオチド除去修復欠損に起因して、ニューロン死を促進する何らかのシグナルが出される可能性を強く示唆するものである。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 下家浩二ら: "Inhibition of phosphatidylinositol 3-kinase activity elevates c-Jun N-ter-minal kinase activity in apoptosis of cultured cerebellar granule nerons" Dev.Brain Res.112. 245-253 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 山田雅司ら: "BDNF stmulates interaction of Shp2 with PI3-K and Grb2 in cultured cerebral cortical neurons" J.Neuochem.(印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤託実ら: "Production of reactive oxygen species and release of L-glutamate dur-ing superoxide anion-induced asoptosis of cerebellar granule neurons" J.Neurochem.70. 316-324 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 荒木敏行ら: "Changes in c-Jun but not Bcl-2 family proteins in p53-dependent apoptosis of mouse cerebellar granule neurons induced by DNA damaging agent bleomycin" Brain Res.794. 239-247 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 武井延之ら: "Brain-derived neurotrophic factor induces rapid and transient release of glutamate through the non-exocytotic pathway from cortical neurons" J.Biol.Chem.273. 27620-27624 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 下家浩二ら: "Synthetic lipid products of PI3-kinase which are added to culture medium prevent low K^+-induced apoptosis of cerebellar granule neurons via Akt kinase activation" FEBS Lett.437. 221-224 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 山田雅司ら: "Neural Development" Springer,Tokyo, 544 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 畠中 寛: "タンパク質ものがたり" 化学同人, 213 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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