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ウェルナー症候群の分子病態

研究課題

研究課題/領域番号 10165212
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関愛媛大学

研究代表者

三木 哲郎  愛媛大学, 医学部, 教授 (00174003)

研究分担者 名倉 潤  愛媛大学, 医学部, 助手 (70304607)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードウェルナー症候群 / 老化 / ヘリカーゼ / 転写 / 線維芽細胞
研究概要

ウェルナー症候群患者由来線維芽細胞では自然老化細胞と同じように様々な遺伝子のmRNAレベルにおける発現変化(転写異常)がみられ、これがウェルナー症候群における各種老化徴候の発現につながると考えられる。この転写異常をきたす機構として、ウェルナー症候群原因遺伝子産物(WRNヘリカーゼ:WRN-H)が直接的に各種遺伝子の発現調節に関与している可能性とWRN-Hがテロメアやクロマチン構造の維持や他の転写活性を持つ生体内分子との相互作用を介して間接的に各種遺伝子の発現調節に関与している可能性がある。
そこで本年度はWRN-Hの直接的な転写活性の有無を検索するため、酵母の系でのTATAプロモーターにおけるWRN-Hの転写活性の検出を試みた。その結果、全長のWRN-Hは酵母においてTATAプロモーターからの転写を約20倍に増強することが明らかになった。WRN-Hの転写活性領域を明らかにするためにWRN-Hの各種断片を用いて同様の転写実験を行った。その結果、WRN-Hの転写活性は酸性領域を含むアミノ酸配列、315から403の領域に存在し、さらに酸性領域とヘリカーゼ領域を含むアミノ酸配列、404から1309の領域は315から403の領域存在下において転写活性増強作用を示すことが判明した。
この結果はまだ酵母内でのTATAプロモーターについて証明されたにすぎないため注意が必要であるが、同様の結果が哺乳類細胞でいくつかのプロモーターについて証明されれば、ウェルナー症候群における各種老化徴候の発現機構解明の糸口となると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ye L: "Transcriptional activation by the werner syndrome gene product in yeast" Experimental Gerontology. 33. 805-812 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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