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マラリア原虫の赤血球期における細胞増殖機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10166210
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

三田村 俊秀  大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (80268846)

研究分担者 花田 賢太郎  国立感染症研究所, 細胞化学部, 主任研究官 (30192701)
西島 正弘  国立感染症研究所, 細胞化学部, 部長 (60072956)
田井 久美子  大阪大学, 微生物病研究所, 教務職員 (00187907)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードPlasmodium falciparum / マラリア原虫 / 細胞周期 / 細胞増殖 / 脂肪酸 / 血清アルブミン
研究概要

申請者は、同じ単細胞生物である酵母とは大きく異なり、むしろ、多細胞生物である動物細胞のそれに類似している可能性さえある、マラリア原虫の細胞増殖の非常にユニークな点に着目し、単細胞であり、また、酵母より下等な真核生物である原虫を題材として、細胞増殖機構に関する研究を続けている。これまで行ってきた血清の分画、ならびに、血清成分の解析から、赤血球期熱帯熱マラリア原虫の細胞増殖に必須な血清中因子は、血清アルブミンにアソシエートしている飽和/不飽和脂肪酸の混合物(パルミチン酸とオレイン酸の組み合わせが至適)であることを明らかにしてきた。本申請研究においては、マラリア原虫の細胞増殖における、この血清中必須因子が果たす役割について、特に、赤血球期原虫細胞の形態変化と必須脂肪酸との関係、また、それに伴う細胞周期の進行と必須脂肪酸との関係について分子レベルで明らかにすることを目的として、形態学的、ならびに、生化学的解析を行い、以下の結果を得た。同調培養系を用いた形態学的観察から、その両必須脂肪酸を除くと形態変化がある特定の時期で停止すること。また、飽和必須脂肪酸のみでは、この形態変化の停止がより早い時期に顕著になるが、不飽和必須脂肪酸のみでは、逆に、より後のステージで形態変化の停止が顕著になることなどが明らかになった。さらに、同じ同調培養系を用いた細胞周期進行に関する生化学的解析から、必須因子の欠如による形態変化の停止に伴って、原虫細胞のDNA合成が停止することも明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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