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抗マラリア作用を有する鉄キレータの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10166214
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関岡山大学

研究代表者

竹内 靖雄  岡山大学, 薬学部, 助教授 (00163387)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードビブリオフェリン / 鉄キレーター / クエン酸
研究概要

新規抗マラリア薬の開発を目指して,鉄キレータの合成を行った。標的化合物として,ビブリオ菌が鉄イオンを獲得するために産生することが知られている,ビブリオフェリンを選んだ。しかし,ビブリオフェリンの立体構造には不明な点があった。そこで,この構造を明確にすることをも含めて本研究を実施した。
ビブリオフェリンは,ピロリジン部位,アラニン部位,エタノールアミン部位,およびクエン酸部位の4種の部位から構成され,三つの不斉炭素を有しているいるが,その中で,クエン酸部分の立体構造が不明であった。したがって,ビブリオフェリンを合成するためには,対応する光学的に純粋なクエン酸部分を合成することが重要な鍵となった。この問題に対して,クエン酸誘導体の光学分割に取り組み,それぞれを純粋に作り分けれることに成功した。それぞれを有機化学的手法を用いてビブリオフェリンおよびそのジアステレオマーに導いた。このうちの一方が天然のビブリオフェリンと一致したことから,ここにビブリオフェリンの全合成を達成することができた。また,鍵中間体である光学活性体の構造は,このものから文献既知の誘導体に導くことによってその絶対配貴を決定することができた。この結果,構造が未解決であったビブリオフェリンのクエン酸部位の絶対配置を明確にすることができた。本方法を利用すれば,鉄キレータであるビブリオフェリン誘導体を多種多岐にわたって合成することができることから,抗マラリア試験用のサンプルを供与できるものと考える。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yasuo Takeuchi: "Total Synthesis of the Siderophore Vibrioferrin" Chem.Pharm.Bull.47(3)(印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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