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マラリアのワクチン開発を目指した,BCGからのSERA抗原発現の試み

研究課題

研究課題/領域番号 10166218
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関長崎大学

研究代表者

山田 毅  長崎大学, 歯学部, 教授 (50029774)

研究分担者 内藤 真理子  長崎大学, 歯学部, 助手 (20244072)
松本 壮吉  長崎大学, 歯学部, 助手 (30244073)
大原 直也  長崎大学, 歯学部, 助教授 (70223930)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードマラリア / ワクチン / 組み換えBCG
研究概要

マラリアワクチン開発で,最も障害となっているのがアジュバントの問題である.動物実験等で,防御効果が確認されている抗原を,実際にヒトに投与するには,安全性と有効性を兼ね備えたアジュバントが必要であるが,未だ十分なものが無い.我々は熱帯医学研究所神原廣二教授との共同研究で,組み換えBCGのシステムを用いて,マウスを用いた赤内型マラリア原虫感染防御に成功し,その防御機構が,細胞性免疫をベースにした防御抗体産生誘導であることを,数年にわたる解析の結果,明らかにし,本年発表した(J.Exp.Med.,1998).さらに,BCGシステムを,ヒトに応用するため,熱帯熱マラリアの防御抗原SERAをα抗原をキャリアーとしてBCGから発現させることを試みた.SERAをコードする合成遺伝子をα抗原遺伝子の様々な場所に挿入し,合計7種類の組み換えBCGを作製した.それらを,試験管内で培養し,分泌抗原中の蛋白質を解析してきたが,現在までの所,十分量のSERA抗原を発現する,組み換えBCG菌は得られていない.この原因は,1;発現させるのにSERAの分子量が大きすぎる,2;SERA抗原の一定部位が分泌に適さない(不溶体を形成する),3;使用コドンの不適合,4;プロモーター活性が低い等の原因が考えられた.現在1,2の原因を解決すべく,SERA遺伝子を分割して,発現させることを試みている.また,α抗原以外のキャリアー蛋白質の検討を行い,抗体産生能の高いMDP1等の抗原とSERAの融合蛋白質を発現させる,プラスミッドを構築している.

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山田毅等,他3名: "Recombinant Mycobacterium bovis bacillus Calmette-Guerin secreting MSP1 induces protection against rodent malaria parasite infection depending on MSP1-stimulated interferopand parasite-specific antibodies." The Journal of Experimental Medicine. 188. 845-854 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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