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マラリアにおけるスカベンジャーレセプターの役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 10166226
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関日本大学

研究代表者

野上 貞雄  日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (90172767)

研究分担者 渡辺 純一  東京大学, 医科学研究所, 助手 (20201189)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードマラリア / マクロファージ / ノックアウトマウス / スカベンジャーレセプター / プラスモジウム
研究概要

本研究では、マクロファージ(Mφ)が原虫、もしくは原虫感染赤血球を認識する機構の解明の一助として、Mφのスカベンジャーレセプター(SR)のノックアウト(KO)マウスMSR-A(-/-)を用い、KOマウスのネズミマラリア原虫Plasmodium berghei感染における病態を観察した。
KOマウスにおけるネズミマラリア原虫に対する感染抵抗性について、KOマウスMSR-A(-/-)およびその対照のMSR-A(+/+)系を供試動物とし、原虫株としてP.berghei NK65を用いて検討した。
人工感染後、KOマウス群が対照マウス群より早期に死亡した(p=0.021,カプランマイヤー法)。生存したマウスでは、原虫血症のピークが注入感染後5〜7日と2〜3週間の2回観察された。感染6日後までの初期の原虫血症は対照群で高かった。KOマウス群の死亡時期は原虫感染率のピーク後に多かった。原虫感染率と死亡には傾向がなく、原虫血症が高くても耐過する個体があった。
感染5、10および15日後のマウス血清について生化学的検討を行った結果、両群とも早期からの肝機能障害と、腎機能障害が観察された。
感染5、10および15日後のマウス諸臓器について病理学的に観察した。肝臓では、類洞内にはマラリア色素貪食クッパー細胞が多数存在するが、その頻度は明らかKOマウスの方が多かった。脾臓では、マラリア色素貪食像も認められるが、その分布や頻度に両群マウスで差は見られなかった。肺では、肝臓、脾臓に比べれば軽度ではあるが、両群ともに肺胞マクロファージによると思われるマラリア色素の貪食像が認められた。
本研究により、SRがネズミマラリアの防御免疫に機能している可能性が示唆された。また、病理学的および血液生化学的検索から、本モデルがマラリア研究に有用であることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 野上貞雄: "Involyment of macrophage scavenger receptors in protection against murine malarig" American Journal of Tropical Medicine and Hyegiene. 59 (5). 843-845 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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