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抑制性レセプターを介する細胞内情報伝達の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 10167225
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関関西医科大学

研究代表者

黒崎 知博  関西医科大学, 医学部, 教授 (50178125)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードBCRシグナル / 抑制性レセプター / PIR-A / PIR-B / ITIM / ITAM / SHP-1 / SHP-2
研究概要

B細胞抗原受容体(BCR)を介するシグナルはB細胞の活性化・分化に必須の役割をしている。最近の研究成果はBCRシグナルに抑制的に働く抑制性レセプターの存在を明らかにしてきており、特にBCRシグナルの終結・減弱に重要な役割をしていることが、推定されている。我々の研究はBCRシグナルの細胞内シグナル伝達機構、又B細胞に発現している抑制性レセプターPIR-BのBCRシグナル抑制分子機構を明らかにすることを目的とする。
BCRとPIR-Bをクロスリンクすると、BCRを介するカルシウム動員の阻害等シグナルが抑制される。PIR-Bの細胞内領域に含まれるITIMの中に存在するチロシン残基がLynにより燐酸化されることが、阻害シグナルを展開する上で必須であることを明らかにした。燐酸化ITIMに結合するSH2を含むシグナル分子としてSHP-1,SHP-2が結合することが示されていたが、SHP-1/SHP-2ダブル欠損B細胞を樹立することにより、この課題にapproachした結果この欠損B細胞ではPIR-Bによる阻害が解除され、SHP-1/SHP-2の機能的重要性を明らかにすることができた。
PIR-Bと同様の細胞外領域を有するPIR-A分子はマスト細胞上に発現しており、マスト細胞では、ITAMを細胞内領域に有するFcγサブユニットと結合して、活性化シグナルを伝達できることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Maeda,A.,et al.: "Requirement of tyrosine phosphatases SHP-1 and SHP-2 for Paired Immunoglobulin-like Receptor B(PIR-B)-mediated inhibitory signal." J.Exp.Med.187. 1355-1360 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Maeda,A.,et al.: "Paired Immunoglobulin-like Receptor(PIR)-A is involved in activating mast cells through its association with Fc receptor γ chain." J.Exp.Med.188. 991-995 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Kurosaki,T.: "Genetic analysis of B cell antigen receptor signaling." Annu.Rev.Immunol.17. 555-592 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Maeda,A.,et al.: "Paired Immunoglobulin-like Receptor(PIR-B) inhibits BCR-induced activation of Syk and Btk by SHP-1." Oncogene. (in press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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