研究課題/領域番号 |
10168206
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
門脇 孝 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (30185889)
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研究分担者 |
山下 滋雄 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
安田 和基 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
戸辺 一之 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30251242)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | common NIDDM / 罹患同胞対法 / 候補遺伝子アプローチ / 骨格筋グリコーゲン合成酵素 / 全ゲノムマッピング / IRS-2 |
研究概要 |
Common NIDDM遺伝子全ゲノムマッピング:これまで東京大学糖尿病・代謝内科及び朝日生命糖尿病研究所においてNIDDM罹患同胞対250組を集積した。罹患同胞対の構成は、同胞人数が2人が153家系、3人が25家系、4人が2家系、5人が1家系の計181家系、250組である。250組全てについて同胞2人のDNAを集積した。また、全員について、詳細な臨床情報を収集した。これらの対象につき、全ゲノム上に約20cMおきに配置したマイクロサテライトマーカーを用い、全ゲノムレベルでの遺伝子マッピングを行っている。また、他のいくつかの民族でcommon NIDDMとの関連が認められる染色体20番長腕及び短腕の座位についても、検討をすすめている。 候補遺伝子アプローチ:骨格筋グリコーゲン合成酵素異常(GSY1)はNIDDMインスリン抵抗性の原因の可能性がある。実際、GSY1にコドン416のMet→Val多型が同定されインスリン抵抗性との関連が報告されている。しかし、今回の解析では、NIDDMではallele頻度0.11、健常対照では0.10と有意な差を認めなかった。Insulin receptor substrate-2(IRS-2)ノックアウトマウスは予想されたインスリン抵抗性以外に膵β細胞の量が減少しており明らかな糖尿病を呈した。そこで、日本人NIDDMの候補遺伝子としてIRS-2遺伝子解析を行った。その結果、IRS-2遺伝子のコドンに1057にGly→Aspの頻度の高い多型を同定した。現在、NIDDMと健常対照にて頻度の差を検討している。
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