研究課題/領域番号 |
10169220
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
小森 成一 岐阜大学, 農学部, 教授 (70195866)
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研究分担者 |
大橋 秀法 岐阜大学, 農学部, 教授 (40001531)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ムスカリン受容体 / 平滑筋 / Caオシレーション / Ca動員機構 / パッチクランプ / 非選択的陽イオンチャネル |
研究概要 |
モルモット回腸の単一平滑筋細胞において、ムスカリン受容体作動性非選択的陽イオンチャネルが細胞内Caによってどのような制御を受けているかをパッチクランプ法とCa濃度測定法(Fura-2法)を併用して検討した。その結果、Caによる制御機構はムスカリン受容体刺激の強さで異なることが明らかになった。即ち、弱い受容体刺激では、活動電位の放電が引き金とならて細胞内CaストアからCaが放出され、そしてその放出されたCaが陽イオンチャネルの活性化を促進して膜の脱分極反応を増強する。一方、受容体刺激が強いと、そのような引き金を必要としないでCa放出が律動的に起こり、そのたびに陽イオンチャネルの活性化が促進されて律動性脱分極反応が生じる。これらの研究成果は、本研究が参画している特定領域研究「生体機能と設計分子」秋期シンポジュウム(班会議)で発表した。また、専門誌のJournal of Physiologyにも公表した。 プロテインキナーゼC阻害薬(スタウロスポリン、H7)はムスカリン受容体作動性陽イオンチャネルを流れる電流(Icat)に影響を及ぼさなかった。現在、低分子量G蛋白質(Rho)を阻害するボツリヌス菌体外毒素(C3)及び三量体G蛋白質(Gi、Gqなど)の抗体が及ぼす影響について検討中である。
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