研究課題/領域番号 |
10169246
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
蛯名 洋介 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (00112227)
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研究分担者 |
湯浅 智之 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (50304556)
岸 和弘 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (70284320)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | インスリン作用 / GLUT4 / トランスロケーション / AKt / ARF6 |
研究概要 |
インスリンは代謝調節、細胞増殖因子として生体必須のホルモンであり、その作用メカニズムを解明することは医学・生物学上極めて重要な課題である。 申請者らが独自に考案したGLUT4のトランスロケーションを高感度かつ定量的に測定できるシステムを用い、インスリン結合により活性化されたインスリンレセプターチロシンキナーゼはPI3-キナーゼを活性化するが、その先どのようなメカニズムでGLUT4のトランスロケーションを引き起こし、グルコースの取り込みを促進するのかを明らかにする事を目的とする。 1) PI3-キナーゼのターゲットとしてAkt(Protein Kinase B)が新しく報告された。GLUT4のトランスロケーションを測定できる細胞系にcDNAを介してnormal Aktまたはdominant negative Aktを発現させた細胞を確立した。インスリン刺激することによりGLUT4のトランスロケーションが起こるか否かを現在解析中である。 2) GLUT4のトランスロケーションはGLUT4が存在している細胞内膜分画が細胞表面上に移行し、細胞膜と融合する。このメカニズムは小胞輸送と類似している。低分子量Gタンパクの1つであるARF6が小胞輸送に関係していることが報告されているので、我々のGLUT4mycの細胞系にconstitutive active ARF6,dominant negative ARF6,wild type ARF6を安定に発現させ、インスリン刺激によるGLUT4のトランスロケーションがどのような影響を受けるかを検討した。そしてGLUT4のトランスロケーションとARF6は直接関係ない可能性が示唆された。
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