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新しいイノシトール1,4,5-三リン酸結合蛋白質の機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 10169249
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

平田 雅人  九州大学, 歯学部, 教授 (60136471)

研究分担者 竹内 弘  九州大学, 歯学部, 助手 (70304813)
松田 美穂  九州大学, 歯学部, 助手 (40291520)
兼松 隆  九州大学, 歯学部, 助教授 (10264053)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードIns(1,4,5)p_3 / カルシウムイオン / ホスホリパーゼC / PHドメイン / シグナル伝達
研究概要

分子量130kDaの新しいイノシトール1,4,5-三リン酸(Ins(1,4,5)P_3)結合蛋白質(p130)の機能を解明するため安定的にp130を発現する細胞株(COS-l:pl30)を作製した。発現したpl30はプレックストリン相同領域(PHドメイン)を有するものの、細胞膜ではなく、細胞質内に局在していた。COS-1:p130をブラジキニンや上皮成長因子などで刺激すると対照細胞に比べて、細胞内Ca^<2+>上昇が抑制された。この効果はPHドメインを欠いたp130分子の発現細胞では認められなかった。したがって、p130はホスホリパーゼC(PLC)-Ins(1,4,5)P_3を介した細胞機能の内在性阻害分子として作用する可能性がある。どのサブタイプのPLCと主に関わっているのかについて検索するため、in situハイブリダイゼーション法によってラット脳内のp130の分布を調べた。既報のPLC-βの分布と類似していた。今後検討すべき問題点として下記のことがあげられよう。(1)内在性にp130を有する細胞において発現しないような処理を施こすことによってPLC-Ins(1,4,5)P_3を介した細胞機能の活性化が認められるか、すなわち今年度に観察した結果の「逆も真」か?(2)p130の発現の調節機構の解明(3)p130がPLC-δ類似の分子でPHドメインを有することに関連した現象の解析(例えば、Ins(1,4,5)P_3産生や細胞内Ca^<2+>変化など)のみを行ったが、それとは全く無関係の現象あるいは未知の現象に関わる可能性を調べるためにも、ノックアウトマウスの作製を急ぐ必要がある。現在キメラマウスの段階にまで到達した。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Yagisawa,H.,他: "Replacements of single basic amino acids in the pleckstrin homology domain of phospholipase." J.Biol.Chem.273. 417-424 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Takeuchi,H.,他: "PTB domain of insulin receptor substrate-1 binds inositol compounds." Biochem.J.334. 211-218 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuda,M.,他: "Localization of a novel inositol 1,4,5-trisphosphate binding protein, p130 in rat brain." Neurosci.Lett. 257・2. 97-100 ( 1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] yoshimura,K.,他: " Use of phosphorofluoriade analogues of D-myo-trisphophate to access the involvement of ionic intractions in its the receptor" Cell.Signal.11・2. 117-125 ( 1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Caffrey,J.J.: "Multiple inositol polyphosphate phosphatase:Molecular cloning of the human from of an enzyme in endoplasm ic reticulum that is up-regulated during chondrocyte hypertrophy." FEBS Lett.442. 99-104 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Takeuchi,H., 他: "Membrane associtaion of a new inositol 1,4,5-trisphophate binding protein,p130,is not dependent on the pleckstrin homology domain" Chem.Phys.Lipids.in press. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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