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ホスホコリンを介した器官間コミュニケーションの分子遺伝学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 10170206
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

西田 生郎  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (40189288)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1998年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワードコリン / ベタイン / 生長阻害 / ヒスタミン
研究概要

1. コリンによる生育阻害は、リン酸の欠乏による阻害とは表現型が異なることがわかった。従って、コリンによる生育阻害は、コリン自身の蓄積によるか、あるいは、コリンがホスホコリンに変換されてもリン酸欠乏を引き起こしていない可能性が考えられる。
2. コリンは生育阻害を起こすが同濃度のベタインは生育阻害を起こさないことがわかった。このことから、コリンによる生育阻害は、その代謝物であるベタインによるものではないことが示唆された。
3. ベタインの添加は、シロイヌナズナの根の成長を促進した。さらに、コリンを添加するとコリンの濃度に依存して地上部の生育阻害が観察された。今後は、ベタインを含む培地を基本として、コリン感受性変異株のスクリーニングにとりかかるつもりである。
4. 酵母の栄養要求性の相補を指標にして、L-セリンからのコリン合成の初発反応を触媒するセリン脱炭酸酵素のcDNAのクローニングを試みた。ホスファチジルセリン合成酵素を欠くためにリン脂質が合成できず生育ができない酵母変異株にナタネの根由来のcDNAプラスミドライブラリーを導入し、最小培地で生育を回復した酵母クローンを単離した。その結果、グループ2に属するピリドキサルリン酸依存型ヒスチジン脱炭酸酵素(HisDC)と高い相同性を示すクローンが単離された。植物では、トマト果実の成熟初期に発現するTOM92が、同じようにHisDCと相同性を示すことがPictonら(1993)によりすでに報告されているが、TOM92は根や葉などの栄養器官では発現していない。本研究によりヒスチジン脱炭酸酵素が植物に広く存在する酵素であることが示唆された。単離したクローンがヒスチジンやセリンを基質とするかを、大腸菌発現タンパク質をもちいて確認している。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西田 生郎: "Advances in Plant Lipid Research" Universidad de Sevilla,Secretariado de Publicaciones(発表予定), (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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