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肢形成の分子機構と関連シグナル伝達遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 10171205
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

西郷 薫  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (50136454)

研究分担者 小嶋 徹也  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (80262153)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードショウジョウバエ / ホメオボックス遺伝子 / バー遺伝子 / アリスタレス・ライク遺伝子 / ウイングレス受容体
研究概要

ショウジョウバエ肢形成過程で、主としてホメオボックス遺伝子BarH1,BarH2の上流及び下流に関与すると思われる遺伝子を探索した。昨年度同定を報告した20遺伝子に加え、新たにaristaless-like(all)を同定しDfrizzled-3(Dfz3)と共に詳しく調べた。allは、BarH1,BarH2の発現領域の内側で円盤状に発現し、その変異体は、同様にBarH1,BarH2の発現領域の内側で円盤状に発現するホメオボックス遺伝子aristalessと同様の表現型を示した。即ち、変異株では、BarH1,BarH2の肢中心部での発現抑圧が解除され、肢先端部の構造が欠損した。cDNAの構造解析の結果、allは、aristalessとは異なったグループに属するホメオボックス遺伝子であることが判明した。即ち、BarH1,BarH2は、肢中心部で少なくとも2種類のホメオボックス遺伝子allとaristalessにより負の調節を受け、逆にこれらの遺伝子は、肢のより周辺部でBarH1,BarH2により負の制御をうけていることになる。この相互抑制的な転写制御機構により肢のpretarsusとtarsiの境界が決められる。
Dfz3の性質を調べた。Dfz3は、新規のショウジョウバエWingless受容体であることが判明した。培養細胞を用て調べたところ、Dfz3はDfz2と同様に、培養液中のWinglessと結合し、弱いながらもシグナルを細胞内に伝達した。同様な弱いシグナル伝達活性は、UAS-Dfz3を用いた実験からも支持された。Dfz3は、planar polarityには、全く関係しなかったが、Winglessシグナリングが弱いときその活性を抑圧できることが分かった。これは、Dfz3が、非効率的なWingless受容体であることから期待される当然の結果かもしれない。Dfz3は、Winglessモルフォゲン勾配を結果として低下させ、より滑らかにする働きがあると示唆された。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takashi Hayashi: "Specification of primary pigment cell and outer photoreceptor fates by BarHl homeobox gene in the developing Drosophila eye." Developmental Biology. 200. 131-145 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Makoto Sato: "Bar homeobox genes are latitudinal prepattern genes in the developing Drosophila notum whose expression is regulated by the concerted functions of dpp and wg." Development. 126(in press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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