研究課題/領域番号 |
10171235
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
後藤 聡 国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 助手 (60280575)
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研究分担者 |
林 茂生 国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 助教授 (60183092)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ショウジョウバエ / 肢 / 近遠軸 / 細胞間相互作用 / Distalless / escargot / dachshund / 成虫原基 |
研究概要 |
本年度は、ショウジョウバエの脚の近遠軸にそったパターン形成において、遠位部と近位部の細胞間相互作用が重要な役割を果たしていることを新たに見い出した。ショウジョウバエの脚の原基は胚期に誘導形成されるが、そのとき同時に、遠位部と近位部の二つの領域からなる最も単純な近遠軸も形成される。遠位部では、Distalless(Dll)というhomeobox typeの転写制御因子が、近位部では、escargot(esg)というzinc finger typeの転写制御因子が発現している。幼虫期に、それらの発現領域の中間でdachshund(dac)という転写制御因子が発現誘導される。dacの発現誘導には、遠位部で発現しているDllが必要であることがわかっていたが、今回我々は、近位部に発現しているesgも必要であることを新たに見い出し、遠位・近位部の相互作用こそが近遠軸形成に必須であることを示した。この結果は、パターン形成における新しいメカニズムを分子レベルで解く手がかりになると考えられる。
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