研究課題/領域番号 |
10171237
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
一條 秀憲 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (00242206)
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研究分担者 |
斉藤 正夫 東京医科歯科大学, 歯学部
武田 弘資 (財)癌研究会, 癌研究所・生化学部, 嘱託研究員
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ASK1 / アポトーシス / MAPキナーゼ / Traf / Daxx |
研究概要 |
アポトーシスは、個体の形態形成に最も重要な細胞機能メカニズムのひとつである。本研究の大きな目的は、ASK1(Apoptosis Signal-regulating Kinase 1)を介したアポトーシスシグナル伝達経路を明らかにすることにより、形態形成におけるアポトーシスの細胞内分子機構解明に努めるものであり、本年度は特にASK1結合蛋白質によるASKl活性化機構の解析を進めた。 (1) ASK1抑制性制御分子としてのチオレドキシンの同定:ASK1活性化の分子機構を明らかにする目的で、酵母two-hybridシステムを用いASK1結合タンパク質の解析を行ったところ、酸化還元(レドックス)タンパク質、チオレドキシン(Trx)がASK1のN末端に直接結合することを見いだし、チオレドキシンがASK1の特異的抑制因子として活性酸素種によるASK1活性化を介したアポトーシスにおける負の制御機構に奇与していることを明らかにした。 (2) ASK1活性化制御分子としてのTRAF2の同定:TNFのシグナル伝達分子であるTRAF2の直接的なエフェクター分子としてのASK1の可能性について検討を行なったところ、TRAF2はASK1に結合するとともにASK1を活性化し、TNFシグナル伝達におけるJNK pathwayにおいてTRAF2-ASK1経路がたいへん重要な位置を占めることが明らかにされた。 (3) ASK1活性化制御分子としてのDaxxの同定:Fasからのシグナル伝達分子DaxxとASK1の関連性について検討したところ、DaxxはASK1に結合するとともにASK1を活性化し、Fasシグナル伝達におけるJNK pathwayにおいてDaxx-ASK1経路が生理的役割を持つことが明らかにされた。 以上のように本年度はASK1活性制御分子メカニズムとしてひとつの抑制因子とふたつの活性化因子の同定に成功した。今後はこれらの分子機構を介したシグナル伝達が形態形成におけるアポトーシスにどのように関わっているかを生体内で明らかにする必要がある。
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