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ショウジョウバエHh/dCBP/Ci伝達系に関与する遺伝子の単離同定

研究課題

研究課題/領域番号 10171238
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関理化学研究所

研究代表者

秋丸 裕司  理化学研究所, 分子遺伝学研究室, 研究員 (70241247)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードショウジョウバエ / CREB binding protein / Cubitus interruptus / Hedgehog / 形態形成 / 転写因子 / 発生 / 分子遺伝学
研究概要

成虫の翅の形態が異常になるciの機能獲得型変異(ci)Domin minant (ciD)を用い、この表現型を変化させる変異体を、我々が所有する約700のx染色体劣性致死突然変異体プールの中から検索した。その結果、ciDの表現型をcnhance一する3系統を得ることができた【E(ciD)l,2,3】。3系統のE(ciD)allelesのmappingを体細胞組み換えを用いて行った結果、いずれも13Fの領域に存在した。これらが、同じalleleの変異体であるか否かを調べるため、致死性相補実験を行ったところ、互いに致死性を相補した。このことは、3系統がいずれも異なるalleleの変異体であることを示唆している。さらに、13F領域に存在する既存の劣性致死突然変異体とE(ciD)変異体との致死性を調べた結果、E(ciD)lは、転写因子をコードするscalloped(sd)の変異体と致死性を相補しなかったことから、E(ciD)lはsd変異体であった。既存のsd変異体はE(ciD)と同様、ciD変異体の表現型をenhanceした。他の2つのalleleについては、既存の変異体とは一致しなかった。さらに、我々の行っt-screeningは本来Ci蛋白質が存在しない後部区画での表現型の変
化を見ているので、Ci蛋白質が正常に発現する翅前部区画におけるE(ciD)の機能を調べるため、Hhの前部区画での異所的発現により前部区画に異常を生じるMrt変異体との遺伝学的相互作用を調べた。その結果、E(ciD)2はMrt変異体の表現型を増強した。Hhの発現は、前部区画でerprsssor型Ci蛋白質により抑制されているので、Mrt表現型の増強は、Ciのrepressor機能がE(ciD)変異により減少したためであると考えられる。E(ciD)劣性致死変異体は、EMSで誘発して得られた点突然変真体であるため、遺伝子のクローニングを簡単に行うことは難しい。そこで、遺伝子クローニングの容易乞P element挿入変異体を、E(ciD)2、3変異体の致死性と相補しないで、且つ、CiD変異体の表現型を増強するスクリーニングより単離中である。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Dai, P.: "Sonic Hedgehog-induced activation of Gli1 promoter mediated by Gli3" J.Bio.Cell. (in press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Akimaru, H.: "Drosphila CBP is required for dorsal-dependent twist gene expression" Nature Genetics. 17(2). 211-214 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Akimaru, H.: "Drosophila CBP is a co-activator of cubitus interruptus in hedgehog signalling" Nature. 386. 735-738 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Hou, D.-X.: "Trans-activation by the Drosophila myb gene product requires a Drosophila homologue of CBP" FEBS Lett.413(1). 60-64 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Dai, P.: "CBP as a Transcriptional Coactivator of c-Myb" Genes & Dev.10. 528-540 (1996)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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