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発生における非対称分裂の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10171244
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

松崎 文雄  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (10173824)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード非対称分裂 / 神経幹細胞 / prospero / miranda / 神経発生 / 細胞極性 / 上皮細胞
研究概要

発生過程で細胞の多様性を作り出すための基本的なプロセスは非対称な細胞分裂である。その典型のひとつは神経幹細胞の分裂であり、非対称分裂に伴って転写因子prosperoが神経幹細胞の姉妹細胞に不等分配される。このProsperoの不等分配には、Prospero結合タンパクMirandaが必要とされる。本研究では、第1にMirandaの機能を追求することによって、神経幹細胞の非対称分裂に伴って分配される様々な因子の相互関係を明らかにすること、第2に、神経幹細胞の非対称分裂を制御する細胞極性の分子的実体を明らかにするを目的とした。
神経幹細胞では、Prosperoタンパク質だけでなく、RNA結合蛋白質Staufenに結合したProspero mRNAも、その分裂に際して姉妹細胞に不等分配される。我々は、prospero mRNA/Staufen複合体の不等分配にも、Miranda活性が必要とされることを示した。
Miranda、Prospero、及び、Staufenは神経発生が開始される前から、胚を構成する上皮細胞で等しく発現する。上皮細胞層におけるこれらの因子の局在を検討した結果、細胞分裂中の上皮細胞においても、Miranda複合体がbasal側の細胞表層に局在することを明らかにした。このことから、神経幹細胞の分裂において、細胞内物質が非対称に分布するためのメカニズム、すなわち細胞極性は、上皮細胞の持つapical-basal極性と共通することが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Nakagoshi,H.et al.: "A movel homeobox gene meoliates the Dpp signal to establish functional specificity with in target alls" Genes and Development. 12. 2724-2734 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuzaki,F.et al.: "Miranda localizes Staufen and Prosplro asymmetrically in mitotic neuroblasts and epithelial Cells in early Drosophila embryogenesis" Develocment. 125. 4089-4098 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Torii,M.et al.: "Transcription factors Mash-1 and Prox-1 delineate early steps in difleventiation of neural stem cells in the developing centval nervous system" Development. 126. 443-456 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 松崎 文雄: "実験医学増刊 転写因子研究1999 3-2神経幹細胞の非対称分裂による細胞運命の決定" 羊土社, 241 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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