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T4ファージ粒子形成と分子シャペロン

研究課題

研究課題/領域番号 10172206
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

有坂 文雄  東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (80133768)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード分子シャペロン / 繊維状蛋白質 / co-シャペロン / Far-Westernブロット法 / 偽復帰突然変異体 / バクテリオファージ
研究概要

T4ファージの尾部形成に関与する2つの分子シャペロン様蛋白質gp51とgp57Aについて研究を進めた。gp51については封入体を通常の方法で巻き戻したものには活性が見出されなかったが、それを大腸菌GroEL/ESと混合してインキュベートする事によって試験管内相補性検定において活性のあるgp51を得ることができた。こうして活性の得られたgp51についてFar-Westernブロット法によって相互作用するターゲット分子を検索し、いくつかの特異的に相互作用する分子を見いだしたが、シャペロン活性について必ずしも明確な答えを得ることはできなかった。そこで、現在基盤中心軸遺伝子クラスターをクラスタークローニングするシステムを構築し、遺伝子5,26,51,27,28,29を同時に発現させ、形成される構造体を解析することによって遺伝子51を含む各遺伝子産物の役割を明らかにするアプローチを進めている。他方、gp57Aについては昨年度の段階でgp57Aがターゲット蛋白質gp12とは直接相互作用しないことが明らかになり、さらに同蛋白質の構造が大腸菌GrpEに類似しているらしいことから、gp57AにもGrpEのDnaKに対応するco-シャペロンの存在が予想された。そこで、gp51と同様にFar-Westernブロット法によりco-シャペロンの検索を行ったが、明快な答えを得ることができなかった。そこで、以下のアプローチをとることにした。即ち、大腸菌に変異を持ち、57Aアンバー株の増殖可能な変異株が報告されている。著者によればオリジナルな変異株は既に失われたようなのてこれを新たに作成し、この変異株の変異部位をマッピングすることによってgp57Aのco-シャペロンを検索する計画を進めている。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Shigeki TAKEDA: "Mapping of Functional Sites on the Primary Structure of the Tail Lysozyme of Bacteriophage T4 by Mutation Analysis" Biochem.Biophys.Acta. 1384. 243-252 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Shigeki TAKEDA: "Discovery of the tail tube gene of bacteriophage Mu and sequence analysis of the sheath and tube genes" Biochim.Biophys.Acta. 1399. 88-92 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 有坂文雄: "超遠心分析の基礎と新たな展開(1)" 蛋白質核酸酵素. 43(13). 2024-2032 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 有坂文雄: "超遠心分析の基礎と新たな展開(2)" 蛋白質核酸酵素. 43(14). 2145-2152 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 有坂文雄: "超遠心分析の基礎と新たな展開(3)" 蛋白質核酸酵素. 43(15). 2238-2244 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 有坂文雄: "生体物質相互作用のリアルタイム解析実験法" シュプリンガーフェーラーク東京社, 268 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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