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アミロイド蛋白(apoA-II)の線維構造への変換を制御する分子シャペロン

研究課題

研究課題/領域番号 10172211
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関信州大学

研究代表者

樋口 京一  信州大学, 医学部加齢適応研究センター, 教授 (20173156)

研究分担者 内木 宏延  福井医科大学, 医学部, 教授 (10227704)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード分子シャペロン / アミロイドーシス / 蛋白構造 / 伝播 / プリオン / apoA-II / 線維形成 / 構造変換
研究概要

マウス老化アミロイド線維(AApoA II)と正常なapoA-II蛋白の一次構造は同一であるがAApoA IIはapoA-IIと接触し自己と同一な線維構造へと変換させ、連鎖反応的に線維が伸長して組織に沈着する「蛋白構造の伝播」という新たな疾患の概念が確立されつつある。アミロイド線雑形成は核形成とそれに続く線維伸長からなるが1,最初のアミロイド核形成に必要な構造変換を補助するシャペロン分子と、2,apoA-IIの構造変換を引き起こす第二のシャペロンとしてのアミロイド核が注目されている。二つのシャペロンの同定とその機能、作用メカニズムを解明するため本年度は以下の研究を行った。(1)Transmission of amyloid fibrils:プリオンと同様にアミロイド沈着は経口伝播する可能性が示唆されている。AApoA IIの伝播が以下の結果より実証された。a)AApoA IIアミロイド線維の胃内投与によりアミロイド沈着が誘発された。b)飲水中にAApoA IIを含ませ投与するとアミロイド沈着が誘発された。c)老齢で重篤なアミロイド沈着を持つマウスと若齢マウスとを同一ケージ内で3ヶ月間飼育すると若齢マウスにアミロイド沈着が誘発された。d)老齢マウス糞中にAApoA IIが検出された。(2)apoA-II stable transfectant細胞を用いた解析:アミロイド原生の強いC型とアミロイドを発症し難いB型apoA-IIを過剰発現する細胞(CHO)株を作成し、apoA-IIのisofonmの分泌に差が存在することを明らかにした。(3)Nucleus formationのメカニズム解明:proapoA-IIはアミロイド核形成を補助する第一段シャペロンの有力候補である。試験管内でのproapoA-IIからの核形成を線維構造特異的蛍光色素を用いて解析している。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Keiichi Higuchi: "The Senescence-Accelerated Mouse" Meth.Enzym.印刷中. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Keiichi Higuchi: "Fibrilization in mouse senile amyloidosis is fibril conformation dependent" Lab.Invest.78・12. 1535-1542 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Hiromi Fujisawa: "Accelerated aging of dermal fibroblast-like cells from Senescence Accelerated Mouse (SAM) : Acceleration of changes in DNA ploidy associated with in-vitro cellular aging." J.Gerontol.53A・1. B11-B17 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Masato Shoji: "A morphological and morphometrical study of the retina in aging SAM mice." Opthal.Res.30・1. 172-179 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Jingxian Han: "Age-related changes in blood pressure in Senescence-Accelerated Mouse(SAM) ; aged SAMP1 mice manifest hypertensive vascular diseases." Lab.Anim.Sci.48・1. 97-104 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 樋口 京一: "老化促進モデルマウス(SAM)を用いた長寿科学への分子的アプローチ" Molecular Medicine. 35・5. 608-615 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 折茂 肇: "新老年学(第2版)" 東京大学出版会, 1648 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 日本遺伝子治療学会: "遺伝子治療開発ハンドブック" エヌ・ティー・エヌ(印刷中), (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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