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分子シャペロン-カルメジンの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 10172215
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

西宗 義武  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (80029793)

研究分担者 伊川 正人  大阪大学, 遺伝情報実験施設, 助手 (20304066)
蓬田 健太郎  大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (90283803)
田中 宏光  大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (10263310)
岡部 勝  大阪大学, 遺伝情報実験施設, 教授 (30089875)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード分子シャペロン / カルメジン / カルネキシン / 精巣 / 精子形成 / ノックアウトマウス / 受精障害 / 不妊
研究概要

カルメジンは,分子シャペロン-カルネキシンと高い相同性を示し、精子形成の分化段階特異的な発現を示す精細胞特異的分子シャベロンである。そのノックアウトマウスを作成したところ、見かけ上精子形成に異常は見られないものの、その精子は卵子との結合障害を示し不妊となることが明らかとなった.この結果からカルメジンは、受精に関与する蛋白質のシャペロンとして機能することが予想された.そこで、本研究では,カルメジンの標的蛋白質を同定することにより,その機能特異性を明らかにすることを目的とした。まず、ノックアウトマウス精子の受精障害について詳細に検討したところ、卵子との結合障害のほかに、卵子への走行性障害があることが明らかとなった.このことは、カルメジンがいくつか複数の標的蛋白質の発現機構に関与していることを示唆する.我々は,精子で嗅覚受容体関連の遺伝子群が発現していることに着目し,この走行性障害が化学受容体の異常によるものであると予想し,嗅覚系でのカルメジンの発現状況を検討した.その結果,カルメジンには,3′-UTRの異なる精巣型と嗅覚型の2種類のmRNAが存在しており、精巣と嗅覚系で同一の蛋白質が発現していることが明らかとなった.さらに、嗅覚系でのカルメジンの発現は,嗅覚ニューロン特異的であり,嗅覚受容体に関連する蛋白質の発現に関与していることが強く示唆された。現在、このカルメジンの発現の共通性からその標的蛋白質の同定を試みている.

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Masaru Okabe: "Male infertility and the genetics of spermatogenesis." Am J Hum Genet. 62(6). 1274-1281 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 蓬田健太郎: "哺乳類精巣と精子形成" 蛋白質 核酸 酵素. 43(4). 511-521 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 田中宏光: "精細胞の発生分化と遺伝子発現" ホルモンと臨床. 46(10). 825-836 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Hiromitsu Tanaka: "Cloning and Caracterization of Genes Specifically Expressed in Germ Line Cells in Germ Cell Development,Division,Disruption and Death" Barry R.Zirkin, 3-18(222) (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Hiromitsu Tananka: "Studies on the Mechanism of Sperm Production in Testicular Function:From Gene Expression to Genetic Manipulation" M.Stefanini,C.Boitani,M.Galdieri,R.Geremia,F.Palombi, 235-251(312) (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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