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RAS/MAPKシグナル伝達経路の新しい制御因子・EDLとSPRY

研究課題

研究課題/領域番号 10173227
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

広海 健  国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 教授 (70291888)

研究分担者 岡部 正隆  国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 助手 (10300716)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードショウジョウバエ / 神経発生 / EGFシグナリング / FGFシグナリング / 誘導調節 / 複眼 / 伸展受容器
研究概要

EGFやFGFのような細胞外因子は、脊椎動物においても無脊椎動物においても形態形成、パターン形成、細胞増殖等、分化のの様々な局面を制御している。ほとんどの系において、シグナルに対する細胞の応答の差異は、これらの細胞外因子の分布に起因している。本研究において、我々はショウジョウバエ複眼発生におけるSproutyの機能を解析した。Sproutyはショウジョウバエ気管形成過程においてFGFシグナルと拮抗して働く細胞外蛋白であり、進化的によく保存されたCysteinに富む領域を含んでいる。気管に加え、Sproutyは発生過程の複眼成虫原器、胚伸展受容器前駆細胞、胚中枢神経系のミッドライングリアでも発現している。これらの細胞では、EGFリセプターによるシグナル伝達がニューロン・グリアの正確な数の決定に寄与していることが知られている。我々は、sprouty突然変異系統では、これら3つの組織において過剰のニューロン・グリアを産み出されることを見出した。さらに、EGFリセプターがパターン形成に関与している羽翅脈形成、卵巣濾胞細胞のパターニングにおいても、Sproutyの過剰発現はEGFリセプターの機能欠損症状と似た症状を引き起こす。これらの結果は、SproutyはEGF、FGF両方のシグナル伝達経路の拮抗因子であるということを示唆している。これらの受容対型チロシンキナーゼは細胞内シグナル伝達分子を共有しているだけでなく、シグナル強度を変化させる細胞外因子をも共有しているらしい。Sproutyの発現はEGF・FGFシグナルによって誘導され、負のフィードバック機構として働いている。シグナルによって誘導される負の制御因子としては既にEGF用構造を持つ分泌蛋白Argosが知られていたが、SproutyはArgosと並行して働き、一部重なりあった機能を持つことが判明した。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Susanne Kramer,Masataka Okabe,Nir Hacohen Mark A. Krasnow and Yasushi Hiromi: "Sprouty: a common antagonist of FGF and EGF signaling pathways in Drosophila." Development. (in press).

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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