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リボヌクレアーゼPによる基質認識と動的tRNAの検索

研究課題

研究課題/領域番号 10174218
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

菊地 洋  豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (40273320)

研究分担者 田中 照通  豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (30273337)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードハイパープロセシング / リボヌクレアーゼP / キイロショウジョウバエ / tRNA / RNAワールド / MIRNA / リポザイム / 枯草菌
研究概要

私たちは,現在のtRNAは、重複した2つのステムループから構造変化を起こして生じてきたものではないかという仮説をたて,tRNAの起源を推論しようとしている。現在のtRNAの中には,重複した2つのステムループ構造をもつ形に変化するtRNAが存在する。それは、キイロショウジョウバエのイニシエータ-メチオニンtRNAで,数年前,私たちは,このtRNAがM1 RNA(大腸菌のRNase Pの触媒RNA)により丁度真ん中付近でほぼ半分に切断されるという異常なプロセシング(ハイパープロセシング)を受けることからこの構造を見いだした。昨年度までの研究で,バリン,アラニン,ヒスチジンのtRNAが構造変化を起こすtRNAの候補として上げられた。本年度、この3種のtRNA遺伝子を調製し,それぞれ単独でハイパープロセシング反応を解析したところ,バリンtRNAはハイパープロセスされなかったがアラニンとヒスチジンtRNAは非常に効率よくハイパープロセスされることがわかった。さらに,これらの実験の途上,キイロショウジョウバエの2SリボソームRNAもM1 RNAによりハイパープロセスされることがわかった。解析の結果,2SリボソームRNAの二分子が会合し,それがM1 RNAの基質となっていることが明らかとなった。さらに,本年度,大腸菌と枯草菌のRNase Pのタンパク質サブユニットの遺伝子を発現ベクターに組み込み、そのタンパク質を調製することに成功した。また,意外にも,大腸菌のタンパク質サブユニットがイニシエータ-メチオニンtRNAのハイパープロセシングを活性化することが明らかになった。今後RNase Pの基質認識やタンパク質サブユニットの機能,特にハイパープロセシングにおける機能を解析し,tRNAの県本構造とは何か,すなわちtRNAの起源を明らかにしていきたい。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hori,Yshiaki: "In vitro hyperprocessing of Drosophila tRNAs by MI RNA" Nucleic Acids Symposium Series. No.39. 151-152 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 菊地 洋: "変身したRNA像-新しい遺伝子治療・新しい生命観-" 日本獣医師会雑誌. (印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 榊 佳之: "分子生物学" 丸善(印刷中), (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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