研究課題/領域番号 |
10174219
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小林 祐次 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (20127228)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | RRF / リボソーム / 蛋白質生合成 / 翻訳終結 / NMR |
研究概要 |
従来の蛋白質生合成系の研究においては、翻訳の開始-伸長-終結の各段階に比べて、翻訳終結後のリボソーム-mRNA複合体の運命についてはあまり注目されてこなかったが、近年この複合体を解離・再生するのに不可欠な蛋白質因子であるRRFの存在が解明され、関心をもたれている。このリボソーム再生過程は、蛋白質生合成系の効率表維持するのに必須であるが、現在のところRRFの活性発現メカニズムについては不明な点が多い。そこで我々はRRFのリポソーム-mRNA榎合体認識機構などを明らかにするため、構造生物学的な研究を行ってきた。得られた成果として、 1、 大腸菌、緑膿菌、高度好熱菌など各種の原核生物由来のRRFについて大量発現系を構築した。その系を用い13C、15Nといった安定同位体で標識したNMR測定用試料を得た。またより精度の高い情報を得るため、2Hによる標識や、アミノ酸側鎖特異的な標識を行った試料を調製した。 2、 各種のRRFについて多核多次元NMR法を適用した結果、それぞれ大部分の核のケミカルシフトを帰属することができた。またNOE等の構造情報を収集し二次構造に関する知見を得た。 3、 構造活性相関について知見を得るため、各種の変異体を作成した。 4、 表面プラズモン共鳴センサー、分析用超遠心機などを用いて、RRFと他の蛋白質因子やRNAとの相互作用について検討した。
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