研究課題/領域番号 |
10174221
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
南 康博 神戸大学, 医学部, 助教授 (70229772)
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研究分担者 |
杉山 伸 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00270984)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ショウジョウバエ / Dmnk遺伝子 / 細胞内局在化 / 択一的スプライシング / 生殖細胞成立 / 核内キナーゼ / 線虫 / RNAi |
研究概要 |
ショウジョウバエの生殖細胞に特異的に発現する新規核内蛋白質キナーゼDmnk(Drosophilamaternal nuclear kinase)は卵形成過程における択一的スラプイシングの結果、Dmnk-L,Dmnk-Sの2種のキナーゼが存在する。本年度の研究においては、まずエピトープタギングを行ったDmnk-L,Dmnk-S蛋白質をCOS細胞に遺伝子導入により強制発現させ、これらキナーゼ蛋白質の細胞内分布を免疫化学的方法により解析した。その結果、Dmnk-Lが殆ど核内においてのみ局在が認められるのに対し、Dmnk-Sは細胞質、核内の両者に局在することが明らかとなった。従って、択一的スプライシングの結果、2つのキナーゼアイソフォームの細胞内分布が異なることが示された。また、Dmnkの機能を解析する目的で、Dmnkと会合する分子の検索をyeast two hybrid法を用いて行ったところ、RRMを有するボディーパターン形成に関わる遺伝子産物と会合することを示唆する知見を得た。さらに、Dmnkが今回同定した遺伝子産物とin vivoにおいても会合するか否か、またこの遺伝子産物の機能をリン酸化により制御するか否か、解析を行った。また、データベース解析を行ったところ、線虫においてもDmnkの相同キナーゼ(Cmnk:C.elegans or tholog of Dmnk)が存在することが明らかとなった。RNAi法による機能解析を行ったところ、Cmnkの発現を抑制すると多くの線虫胚において胚性致死の表現型が認められるが、一部では発生が進行し(エスケーバーと呼ばれる表現型)発生が進行した線虫においては、him(high incidence of male)と呼ばれる表現型が観察された。また、RNAi法を行った線虫においては減数分裂の異常が認められることが明らかとなった。
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