研究課題/領域番号 |
10176215
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中村 慎一 京都大学, 医学研究科, 助手 (20231475)
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研究分担者 |
秋口 一郎 京都大学, 医学研究科, 助教授 (30115779)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | Cyclin-dependent kinae5 / Cdk5 / serine / threonine kinase / Parkinson's disease / Lewy body / p35 / p39 / neurofilament protein |
研究概要 |
パーキンソン病(PD)脳の組織学的特徴であるLewy body(LB)の脳内蓄積の分子メカニズムを究明することは、PDの病因解明にとって重要である。LBの主要構成蛋白であるニューロフィラメント(NF)蛋白は高度にリン酸化の修飾を受けているのが特徴である。このリン酸化が可溶性NF蛋白が不溶性のLB線維に変化するうえで重要なプロセスとされ、そのリン酸化酵素としてcdk5が有力な候補と考えられている。したがって、PD脳でのcdk5の病態をあきらかにすることはPDの成因を知るために重要である。すでに、我々は、LBにcdk5とその活性制御因子のp35が共存することを見いだした。 PD脳でのcdk5の病態をさらにあきらかにするために、本研究では、ccdk5の脳内での活性制御因子として新たに同定された新規のcdk5活性制御因子であるp39の局在を明らかにした。ヒトp39のアミノ酸配列のN末端でp39に特異的な部分配列の合成ペプチドを作製し、免疫原として、家兎にて抗血清を得た。得られた抗血清を精製後、抗体の特異性検定と免疫組織化学を行った。精製抗体はイムノブロットでラット脳ホモジェネートの39kDaの単一蛋白を認識した。免疫組織化学法により、ラット脳において、p39免疫反応は一部の神経細胞、アストロサイト、オリゴデンドロサイトに観察された。p35とp39の神経細胞での分布は各脳領域においてことなっていた。すなわち、個々の神経細胞によりdk5の活性制御因子が異なることが推測された。また、cdk5が存在しないグリア細胞にp39が観察されたことから、p39がcdk5の活性制御以外の機能も有することが推測された。今後、ヒト脳でのp39の局在と神経変性疾患剖検脳での変化を検討する。さらに、第3の制御因子であるp67について同様に追究する予定である。
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