• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

カルシウム透過性チャネルを標的とした血管平滑筋細胞増殖制御法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 10177204
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関群馬大学

研究代表者

小島 至  群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (60143492)

研究分担者 神崎 展  群馬大学, 生体調節研究所, 助手 (10272262)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード細胞増殖 / 血管平滑筋細胞 / カルシウム / カルシウム透過性チャネル / 増殖因子 / 動脈硬化
研究概要

細胞増殖にはカルシウムイオンの流入が増加することが必須で,これが抑制されると増殖因子はその増殖促進作用を発揮することが出来ない。細胞周期を進行させるプログレッション因子はカルシウム透過性チャネルを活性化して持続的なカルシウム流入増加を惹起するが,そのチャネルの分子実体はこれまでまったく明らかではなかった。本研究ではPCRを用いたクローニング法によりインスリン様成長因子(IGF-I)によって活性化されるカルシウム透過性チャネルの遺伝子クローニングを行いそのチャネルの調節機構について検討を行った。クローニングされたチャネルGRC(growth factor-regulated channel)は756個のアミノ酸からなる膜貫通蛋白で,疎水性の検討から6個の膜貫通部位を持つものと推定された。
その一次構造はTRPに類似し,とくにVR-1とはアミノ酸レベルで40%の相同性を示した。GRCをCHO細胞に発現させるとカルシウム透過性チャネルとして機能した。生理的なカルシウムが存在する場合には,このチャネルは主にカルシウムなど二価陽イオンを透過した。GRCは非刺激時には細胞内プールに存在するが,IGF-Iにより細胞膜上にトランスローケーションした。IGF-Iを除去するとGRCチャネルは再びエンドサイトーシスにより細胞内プールにもどった。このようにGRCチャネルはその細胞内局在が変化することによって調節されるというまったく新しい調節機構をもっていた。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nie,L.,Kanzaki,M.,Shibata,H.and Kojima,I.: "Activation of calcium-permeable cation channel by insulin in CHO cells expressing insulin receptor" Endocrinology. 139. 179-188 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi