研究課題/領域番号 |
10177229
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
大久保 博晶 熊本大学, 医学部, 教授 (20094089)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 転写調節因子 / TEF-1 / TEAドメイン / 血管平滑筋 / ETF / ETFR-1 / ETFR-2 / C2C12細胞 |
研究概要 |
TEF-1転写因子ファミリーは、高度に保存されたDNA結合領域TEAドメインを有し、骨格筋や心筋の遺伝子発現調節および心発生への関与が示唆されている。我々は最近、本ファミリーに属する新たな3種類の蛋白を発見し、哺乳類のTEF-1ファミリーが少なくとも4種類の異なる蛋白(TEF-1、ETF、ETFR-1、ETFR-2)からなり、血管平滑筋にも発現することを明らかにした。今年度は、ETFR-2遺伝子の発現調節機構の解析を行った。C2C12細胞の筋分化誘導に伴って、ETFR-2mRNAが一過性に増加するが、それに必要な遺伝子の発現調節領域を詳細に解析した。即ち、単離したETFR-2遺伝子のプロモーター領域を含む種々の大きさのDNA断片を、ルシフェーゼをレポーターとしネオマイシン耐性遺伝子を持つベクターに組み込み、C2C12細胞に導入後、ネオマイシン耐性ヨロニーをプールし、これらを2つに分けて、.筋分化誘導の有無でルシフェラーゼ活性を比較することにより、発現誘導に必要な本遺伝子の責任領域を追究した。その結果、エキソン1とその上流領域を含9約0.9kbのSacI DNA断片、および5'側をさらに210bP欠失させたPstl-SacI断片で、ルシフェラーゼ活性の発現増加が認められ、この領域に筋分化誘導に伴う発現増加の責任領域の存在が示唆された。一方、ラット大動脈平滑筋の初代培養細胞を無血清で培養し、血漬、PDGFや血管作動性ペプチドによる増殖刺激に対するETFR-2mRNAの変動と、その過程に関与する種々の阻害剤の効果を、ノーザンブロット法で解析した。その結果、ETFR-2mRNAは4時間をピークとして増加し、この増加はCyclohexmideやPD8059処理により抑制された。即ち、この過程には新たな蛋白合成とマツプキナーゼ経路が関与することが示唆された。
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