研究課題/領域番号 |
10177233
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
安達 栄樹 理化学研究所, 細胞生化学研究室, 先任研究員 (60291051)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 血管内皮細胞 / スカベンジャー受容体 / 情報伝達機構 / 発現調節機構 |
研究概要 |
動脈硬化初期病変において内皮細胞の傷害により血管内皮細胞、平滑筋細胞、血球由来の細胞の相互作用が変化することにより病態が進行するのであろうというRossらの傷害反応仮説は広く受け入れられている。また動脈硬化初期の血管病変を説明しうる分子が分子生物学的に明らかにされつつある。私共がクローン化した新規スカベンジャー受容体SREC(Scavenger Receptor expr essed by Endotheli alCells)は血管内皮細胞に存在し、酸化変性したリポ蛋白質、酸化LDLの受容体でもあることから、動脈硬化初期病変における血管病変を説明しうる分子のひとつであると考えられる。この受容体の発現、情報伝達機構の解明、生理的リガンドの探索やノックアウトマウスの作製を通じて、本受容体の生理的役割を解明することにより、血管新生や血管の修復を含めた内皮細胞における本受容体の生理学的な役割の解明は当然のこととして、将来的には動脈硬化を含めた各種血管障害が起因となる疾患における予防薬、治療薬の開発に繋げたいと考えている。 私共はSRECの細胞内ドメインに結合しうる蛋白質として、Two-Hybrid法と免疫沈降法によりプロテインフォスファターゼ-1α(PP-1α)を同定した。PP-1αは網膜芽腫抑制蛋白質Rbと結合することが報告されており、Rbの脱リン酸化を介して細胞周期を制御していることが報告されている。SRECに結合したPP-1αは内皮細胞ではどのような蛋白質を標的にしているかを明らかにすることで、SRECを介した酸化LDLの情報伝達への関与を解明する。また現在単離中のSRECリガンドが内皮細胞に対してどのような生理活性をもたらすかを明らかにする。また私共はSRECの発現調節を担う新規転写因子EZE-1(Endothelial Cell derived Zinc Finger Protein-1)をクローン化した。EZF-1についての発現調節機構を明らかにし、EZF-1により調節される遺伝子群を明らかにすることによりSRECの生理的役割の解明を行う。
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