• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

新しい分泌性シグナル分子,fringe,の発現と生理的役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 10178103
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

伊藤 信行  京都大学, 薬学研究科, 教授 (10110610)

研究分担者 黒坂 光  京都産業大学, 工学部, 助教授 (90186536)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードfringe / glycosyltranferase / signal / gene
研究概要

fringeはDrosophilaのwing形成過程で重要な役割を果たしている新しい分泌性シグナル分子として同定された。その後,アフリカツメガエル,ニワトリでもfringeが同定され様々な形態形成における重要なシグナル分子であることが期待されている。これまでの研究により,現在まで,3種のfringe,radical fringe,lunatic fringe,manic fringe,が同定され,その構造が明らかにされている。最近,Yuanらにより,fringeの構造が既知のgalactosyltransferaseの構造に類似しているとの指摘があり,それらの関係が注目されている。しかし,現在までのところ,fringeにglycosyltransferase活性があるとの報告はない。
申請者らは,rat lunatic fringe,radical fringe cDNAを単離し,その全構造を明らかにした。また,その発現を調べ,これらのfringeは胎児期のみならず,成体でも発現し,特に,radical fringeは脳,lunatic fringeは肺に高発現していることを明らかにした。さらに,fringeが高発現しているこれらの臓器については,in situ hybridizationにより,脳では神経細胞に,肺では肺胞上皮細胞に特異的に発現していることを明らかにした。これらの結果より,哺乳動物のfringeは形態形成因子としてのみならず一成体でもその役割を果たしていることを明らかにした。また,lunatic fringeをbaculovirus expressionvectorを用いて昆虫細胞で発現させ,生物活性や酵素活性等を検討するに必要なlunaticfringeを調製する系を確立した。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] N.Ohbayashi ら: "Structure and expression of the mRNA encoding a novel FGF,FGF-18" J.Biol.Chem.273. 18161-18164 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] K.Sekine ら: "Fgf10 is essential for limb and lung formation" Nature Genetics. 21. 138-141 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi