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HIV NefおよびEnv蛋白に結合する細胞性因子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10180202
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関千葉大学

研究代表者

大野 博司  千葉大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (50233226)

研究分担者 斉藤 隆  千葉大学, 大学院・医学研究科, 教授 (50205655)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワードHIV-1 / 宿主因子 / Env / Nef / アシルCoAチオエステラーゼ-III
研究概要

HIV-1産物と宿主T細胞因子との相互作用は、HIV-1の感染・複製およびそれに伴う病態を理解する上で重要である。我々はHIV-1産物のうちNefおよびEnv蛋白と宿主因子の相互作用に関して研究を進めており、Nef結合因子としてアシルCoAチオエステラーゼ-III(ACTE-III)を、またEnv結合因子としてはAP-2複合体μ鎖を同定した。
ACTE-IIIはアシルCoAからアシル基を遊離させる活性を持ち、Nefの存在下でその酵素活性が増大することがわかった。T細胞にはアシル化蛋白質としてLckやFynなどのSrcファミリーチロシンキナーゼが発現しており、T細胞のシグナル伝達に重要な役割を果たしている。そこでACTE-IIIがLck/Fynのパルミトイル基をも基質とするか検討した.その結果,これらの蛋白質のパルミトイル基はACTE-IIIにより切断されることがわかった。したがって、Nefによる細胞内小器官膜の構造異常や免疫抑制は、ACTE-IIIを介して起こっている可能性が示唆された。
また、Yeast2-hybrid法を用いて新たなNef結合蛋白質を検索した結果、taranslation ini-tiation factor-3のサブユニットおよびHsp40が得られた。Nefとこれらの相互作用にどのような意義があるかにつては今後の課題である。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ohno,H.: "Cloning of the gene encoding the murine clathrin-associated adaptor medium chain μ2:gene organization,alternative splicing and chromosomal assignment." Gene. 210. 187-193 (1988)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Park,S.Y.: "Resistance of Fc receptor-deficient mice to fatal glomerulonephritis." J.Clin.Inv.102. 1229-1238 (1988)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Ohno,H: "The medium subunits of clathrin adaptor complexes recognize distinct but overlapping sets of tyrosine-based sorting signals." J.Biol.Chem.273. 25915-25921 (1988)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2018-03-28  

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