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SDF-1遺伝子の遺伝子多型とエイズ発症時期の相関及びそのメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 10180213
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

田代 啓  京都大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (10263097)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワードSDF-1 / HIV-1 / ポリモルフィズム / AIDS / 遺伝子多型 / サイトカイン
研究概要

我々は、米国ガン研究所のO′Brien博士やWinkler博士を中心とする共同研究に参加する機会を得て、SDF-1が宿主(ヒト)側の遺伝的エイズ発症時期決定因子のひとつであることを昨年1月に示した。SDF1遺伝子座が3_+型か3'A型かどちらの遺伝子型であるかということと、感染からエイズ発症までの期間との相関を、約2800例の米国のHIV感染者のサンプルで統計的手法を用いて調べ、3'Aのホモ接合型である場合にエイズ発症遅延効果があるという結果を得た。そこでさらに、SDF1遺伝子多型によるエイズ発症遅延がどのようなメカニズムによるのかを解明すること、及び、日本人集団での3'A頻度を明らかにすることを目的として、以下の様に実験して重要な結果を得たので報告する。
1:日本人健常人約400名のSDF1遺伝子多型をPCR-RFLP法で調べたところ、ヨーロッパ人と同程度の頻度で3'A型がみいだされた。日本人集団に3'A型をみいだしたため、以下のような生化学的検討を加える材料が確保された。
2:SDF1遺伝子3'A多型は3'非翻訳領域の塩基の置換であるため遺伝子にコードされているSDF-1夕ンパク質そのものは正常であり、量の差が発症遅廷効果を及ぼすと考えられる。そこで、エイズ発症遅延の分子生物学的メカニズムはSDF-1タンパク質量の差異にあるという作業仮説を検討するため、我々が樹立したImmunoassay法を新たな抗体作製も含めて改良し、循環血中の内因性SDF-1タンパク質濃度を0.1ng/ml以下の感度で測定することに成功した。現在、SDF1遺伝子型とSDF-1タンパク質量の相関を検討中である,

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Moriya, C.: "Large quantity production with extreme convenience of human SDF-1α and SDF-1β by a Sendai virus vector" FEBS Lett.425. 105-111 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Shioda,T.: "Anti-HIV-1 and chemotactic activities of human stromal cell-derived factor 1 α(SDF-1α)and SDF-1β are abolished by CD26/dipeptidyl peptidase IV-mediated cleavage" Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.95. 6331-6336 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2018-03-28  

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