研究課題/領域番号 |
10180215
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
荒井 秀典 京都大学, 医学研究科, 助手 (60232021)
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研究分担者 |
横出 正之 京都大学, 医学研究科, 講師 (20252447)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | HIV / フュージョン / CCR5 / キメラ / ケモカイン |
研究概要 |
CXCR4(フュージン)がHIV-1のコレセプターとして発見されて以来、HIV-1の感染過程におけるケモカイン及びケモカイン受容体の役割が初めて認識され、HIVの細胞吸着、融合、侵入過程にはCD4、コレセプター、HIVgp120の相互作用が必要であることが明らかになった。しかしながら、その相互作用の詳細に関してはまだ明確ではない。私共は、その発見以前にすでにCCR5及びCXCR4をクローニングしていたが、これ以降CCR5がコレセプターとしてHIVの感染に必須であることを確認し、CCR5において感染に必要な部位をを明らかにするため、多くのキメラ受容体(CCR5 vs.CCR2,ヒトCCR5 vs.マウスCCR5)を作製して複数の部位が、CD4、HIVとの相互作用に必要であることを明らかにした。次にケモカイン受容体としての機能とコレセプターとしての機能は分離しうるかどうかを明らかにするために、ケモカインを介したシグナルとコレセプター活性をキメラ受容体においてすなわちケモカイン受容体として機能しなくてもコレセプター機能は保たれることを見いだし報告した。さらに私共は、CCR2のような他のケモカイン受容体とCCR5のキメラ受容体を作製した場合は、コレセプターとしての機能が認められるが、オピオイド受容体のような他のファミリーの7回膜貫通型の受容体とのキメラ受容体は、コレセプターとしての働きが認められないことなどを見いだした。従って、ケモカイン受容体としての特異な3次元構造がコレセプターとしては必要であると考えられる。
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