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ケモカイン抵抗性HIVの作製及びその解析

研究課題

研究課題/領域番号 10180222
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関熊本大学

研究代表者

前田 洋助  熊本大学, 医学部, 助手 (30284764)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードHIV / ケモカイン / ケモカイン受容体 / 細胞指向性 / 耐性ウイルス
研究概要

HIVの細胞内侵入に必要なCD4以外の分子として、ケモカイン受容体であるCCR5及びCXCR4が1995年から1996年にかけて同定され、それぞれマクロファージ指向性HIV及びT細胞株指向性HIVの感染を支持することが判明した。またHIVは、通常マクロファージ指向性HIVすなわちCCR5を使用するウイルス(R5)としてヒトに感染し、CCR5のリガンドであるMIP-1α,MIP-1β,RANTESなとのCCケモカインに感受性を有するが、病状進行に従いCCケモカイン抵抗性からT細胞株指向性HIVすなわちCXCR4使用性(X4)を獲得していくことが判明している。本研究ではマクロファージ指向性HIV(R5)からケモカイン抵抗性HIVの分離にin vitroで成功し、その耐性ウイルスの解析から、エンベロープの2番目と3番目の可変領域(V2とV3)の両者のそれぞれ1アミノ酸置換を同定した。またそれぞれ単独の置換では耐性は獲得せず、両者のアミノ酸置換が必要であることを分子生物学的に明かにした。しかしながらこれら2個のアミノ酸置換だけではT細胞株指向性は獲得しておらず、またケモカイン受容体使用もCCR5のみであり、CXCR4の使用を獲得しているわけではなかった。これらの所見よりCCケモカイン耐性の獲得だけではT細胞株指向性の獲得、すなわちCCR5からCXCR4使用への獲得には不十分であり、さらなる複数個のアミノ酸置換が必要であることが示唆された。また以前よりHIVの細胞指向性を決定するウイルス側領域はV3を中心として、V2もその指向性を修飾することが明かになっていたが、今回CCケモカイン耐性獲得にもこの両領域が関連していることを明かとした。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Maeda,Y.et al.: "Altered drug sensitivity,fitness,and evolution of HIV-1 with pol gene mutations confering multi-dideoxynucleoside resistance." J Infect D.177. 1207-1213 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Morikita,T.et al.: "The V1/V2 region of human immunodeficiency virus type I modulates sensitivity of soluble CD4 neutralization and cellular tropism." AIDS Res Human Retroviruses. 13. 1291-1299 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2018-03-28  

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