研究課題/領域番号 |
10180234
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
中西 憲司 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60172350)
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研究分担者 |
審良 静男 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50192919)
岡村 春樹 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (60111043)
善本 知広 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (60241171)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | MAIDS / マクロファージ / NK細胞 / IL-18 |
研究概要 |
近年のAIDS研究の進歩から、MトロピックHIVがマクロファージに侵入することが明らかとなった。従って、AIDS感染時のマクロファージの機能の解析は重要である。また、NK細胞はマクロファージの産生するサイトカインで活性化されることから、AIDS感染時のNK細胞の機能の解析も同様に重要である。今回の研究の目的はMAIDS感染マウスを用いて、実際にMAIDSに感染したマウスのマクロファージとNK細胞の機能を明らかにすることである。IL-18は活性化マクロファージによって産生される。IL-18は前駆体で産生され、caspase-1の作用で活性型となって放出される。そして産生されたIL-18は恒常的にIL-18Rを発現するNK細胞に作用して活性化する。実際、外来性にIL-18を投与すると、照細胞が活性化される。MAIDSウイルス感染後、経時的に血中のIL-18をELISA法で測定した。8週目で検出され、12週目でその値は著明に上昇した。更に、感染マウスは約18週で死亡したが、その胸水中に高濃度のIL-18が検出された。IL-18は前駆体で産生されるため、産生されたIL-18がactiveかどうかの検討が残っている。次に、脾臓マクロファージをLPSでin vitroで刺激した。MAIDSに感染したマウスのマクロファージはIL-18を産生したが、正常マウスのマクロファージはIL-18を産生しなかった。更に、マクロファージの活性化をB7.2の発現で調べたが、感染マウスのマクロファージではその発現が増強していた。最後に、感染マウスのNK活性をしらべた。感染4週目では、その活性は特に増強していなかったが、感染8週目では増強していた。今後は、如何にして活性化されたNK細胞あるいはマクロファージが、MAIDSに感染したマウスの生体防御に作用しているかを明らかにしていきたい。
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