研究課題/領域番号 |
10181209
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
齋藤 英彦 名古屋大学, 医学部, 教授 (20153819)
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研究分担者 |
都築 忍 名古屋大学, 医学部, 医員
唐渡 雅行 名古屋大学, 医学部, 医員
谷本 光音 名古屋大学, 医学部, 助手 (10240805)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | GATA-2 / PML / 造血幹細胞 / タンパク質間相互作用 / p300 |
研究概要 |
GATA転写因子ファミリーの一つであるGATA-2はそのtargetingの研究より造血幹細胞の分化、増殖に深く関与しているしていることが示唆されており、最も未分化な造血幹細胞に作用すると考えられている。我々は、これまでにTwo hybrid systemを用いてGATA-2と結合する蛋白質としてPMLを同定した。まず、これら2つの因子の結合部位をdeletion mutantを作製することにより、PMLはBOX domainで、GATA-2はN末端の20アミノ酸に結合部位が存在することを見いだした。これまでにGATA-1/GATA-2の共通のZinc finger domainで結合する因子はいくつか報告されているが、PMLはGATA-2 specific domainに結合し、GATA-1とは結合しないことが判明し、その生物学的意義を考察する上で興味深い。PMLが結合することによりGATA-2のDNA結合能には影響がなかったが、GATA-2依存性の転写活性能は増加した。また、造血幹細胞、myeloid progenitorおよびerythroid progenitorの各分化段階におけるGATA-2とPMLの発現分布を解析したところ各分化に伴いdown-regulationされた。また、GATA-2とPMLは一部細胞内局在が一致することがわかり、GATA-2/PML複合体がnuclear bodyに存在することが示唆された。近年、転写因子による転写制御の研究においては、単一の因子による解析だけではなく、複数の転写因子間あるいは転写因子とコファクターとの相関においての研究が求められている。造血幹細胞の分化においては、gene targettingの結果等よりまさにこのような複雑なnetworkが存在することが示唆されている。GATA-2の造血幹細胞における重要性は確定されながらもその機能の詳細は不明のままであり、GATA-2のコファクターの発見およびその複合体の機能解析は今後、他の因子詳による同様の分化機序解明のモデルになりうると期待される。
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