研究課題/領域番号 |
10181215
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
瀧原 義宏 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (60226967)
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研究分担者 |
友常 大八郎 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (80283802)
西口 聖治 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (90237686)
島田 和典 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (40037354)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | ポリコーム遺伝子群 / rae28遺伝子 / Scmhl遺伝子 / ノックアウトマウス / 造血前駆細胞 / 造血幹細胞 |
研究概要 |
(1) ポリコーム遺伝子群(PcG)の一つrae28遺伝子の遺伝子欠損マウスを作製し、造血システムの発生について検討した。ホモ接合型は周産期致死であるため、invitroでの分化誘導系および器官培養系を用いて検討したところ、リンパ球系ではBリンパ球の分化異常とTリンパ球の量的発生異常を認めた。さらに、CFU-MixやCFU-GMなどの造血前駆細胞が発生過程で進行性に減少していた。このような造血維持の異常の原因を調べるために、CFU-Sや造血システムのさらに上位に存在する(long-term culture-initiating ce11)LTC-ICなどの造血幹細胞を調べた結果、ホモ接合型ではこれらの造血幹細胞の発生・維持に異常があることを見出した。これらの結果からPcGが造血幹細胞の発生制御に関わっていることが明らかになった。 (2) PcGに含まれる、M33、bmil及びrae28タンパク質が複合体を形成し、核内に存在し、DNAに対する結合活性を有し得ることを示した。さらに、rae28とタンパク質レベルで複合体を形成する新たなPcGの一つScmhl cDNAの単離に成功し、発生に伴う発現と染色体上での遺伝子座位を同定した。 今後、Scmhlの遺伝子欠損マウスを作製するとともに、造血幹細胞の機能解析をinvivoでも進めていく計画である。
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